第1回 野辺山グラベルチャレンジは今年最高のライドだった

注) 記事の内容は2019年11月時点のことですが、備忘録として2020年1月に投稿しました。

毎年野辺山シクロクロスは行っているのですが、最近はもっぱら観戦専門になっていました。今年は、野辺山シクロクロスが1日だけになるけど、2日目は野辺山グラベルチャレンジというイベントを開催するアナウンスがRaphaからありました。この日だけ解禁されるグラベルロードを含むコースを2ステージに分けて走るこの野辺山グラベルチャレンジのアナウンスを見た瞬間からこれは絶対に素敵に違いない、必ずエントリーしなければと直感的に思ったことを覚えています。

いよいよ本番の週末。野辺山へは土曜日のお昼ごろに到着して萌木の村ロックで定番のカレーを食べてからシクロクロスレースを観戦。相変わらず楽しさ満載なのですが、今回は野辺山グラベルチャレンジについてなのでシクロクロスレースの方は割愛。

1週間前から野辺山方面の天気予報はがっつり雨でした。日にちが近づくにつれて徐々に降水確率は下がったものの雨予報は変わらず。前日の夜から朝にかけてもしとしとと雨が降り続けていました。お天気の不安はありつつも取りあえず朝は早起きして受付しに行きます。受け付けは当日の早朝のみでしたが、せっかく前日から来ていたので前日受け付けもしてもらえると大変ありがたいです。次回検討よろしくお願いします。

参加者に配られるグッズがなかなか素晴らしくRaphaのNobeyama Gravel Challengeの第1回記念キャップ(非売品)、Nobeyama GCの手ぬぐい、SRAMのボトルなど実用的かつセンスのいいグッズでした。自転車イベントの参加賞ってもらって嬉しいものがほとんどないのでこれは素直に嬉しい。

今回私はシクロクロスバイク(Van Dessel の Gin & Trombones)でエントリー。タイヤはChallenge GRIFO 33c。スタート前までは小雨もちらついていましたが、スタートしてしばらくするとなんとか雨は止んでくれました。

まずはStage 1 (27.7km)。滝沢牧場を抜けるまでがかなりの泥コンディションになっており、いきなりバイクは泥まみれw 雨は止んだというもののどんよりと曇った空で霧もかかっており、これはこれでちょっと北欧の雰囲気みたいでテンション上がります。

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グラベルロードを緩斜面を登ります

 前半は登りが続きますが、グラベルロードが想像していたがれた感じのものではなく、こまかい砂利をローラーでぐっと押して整備されたようなきれいで走りやすい道がずっと続きます。数百メートルかと思いきや、この整備されたグラベルロードがかなりの区間続いたのは驚きでした。日本にこんなすてきな道があるとは感動です。そして走っているうちにみるみると天気が良くなり澄んだ青空に変わりました。光が変わると景色もみるみる変化しますね。

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朝の陽の光が気持ちいい

計測区間くらいは頑張ろうと思っていたのだがポイントを間違えて計測区間内で停止しつつ後続を待ち、熱くなったのでジャケットを脱いで畳んだりとまったりし過ぎて大幅タイムロスw ま、いっかw ヒルクライムをこなして頂上にはタベルナ・エスキーナとCanyonのコラボブースがありレモネードをふるまってくれた。ここで飲んだホットレモネードは過去最高にうまかった!

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とても走りやすいグラベルヒルクライムでした

ダウンヒルの途中からまた霧が濃くなり、これがまた幻想的な風景を作り出してくれて、舗装区間に出てからもウェットなロードとガスった視界がいいムードです。ほどなく滝沢牧場に到着してStage 1もゴール。

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天候の変化で景色もみるみる変化

軽く休憩を補給をとってからStage 2 (23.1km)をスタート。この頃にはふたたび快晴となり、気温もぐんぐん上昇してきました。すると畑から水蒸気が出てなんとも言えない幻想的な景色を作り出してくれました。これも前日からの雨からの快晴へ変化した気温差の影響でしょう。自然ってすごい。これほど気温差と天候の変化を自然が反応してそれを半日で満喫できるなんて1年の内でも何日あるだろうかと考えると我々は本当にラッキーだったのだと思います。

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水蒸気が幻想的な景色を作り出してくれた
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止まって写真を撮らずにはいられませんでした

しばらくは農道のような走りやすい道を進み、やがて林道のグラベルに向かいます。ここのグラベルがStage 2 の計測区間でしたが、前日の雨の影響なのか見事に泥で仕上げられていました。ぬかるんだ泥の坂道はなかなかタフでこのときほどリアにもう1枚大きなギヤが欲しいと思ったことはありませんでした。とは言ってもフロント36Tでリアも27Tあるのですが、すっかり脚力が衰えた今の私には足をつかずに上るのが必死でした。グラベルバイクだったらMTB用の50Tのカセットを付けたりもするので、こういったぬかるんだ上り坂はビッグギヤ万歳ですね。

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美しい林道。泥区間は難易度高かった。。

泥で思い林道区間が終わると一気に広大な牧草地が目の前に広がります。登った後のご褒美のパラダイスかと思うほど幸せに満たされた瞬間でした。

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一気に開けた牧草地が現れた

そして牧草地にはRaphaルイゾンカーがあって淹れたてのエスプレッソ、コーヒーなどが振舞われます。メニューはエスプレッソ、ロングブラック、フラットホワイト。バナナ、MANAバーも。まさかこんな場所でラッテアート入りのおいしいコーヒーが飲めるとは思ってもみなかったので感動です。ライダーの皆さんもみんな笑顔でコーヒーを飲みながらゆっくりと楽しいひと時を満喫しているようでした。

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Rapha Mobile Clubhouse

最後は舗装路基調でゴールの滝沢牧場へ。

いやー、楽しかった。素晴らしいコース、素晴らしい天気の変化による自然の演出で美しい景色が沢山楽しめました。この野辺山グラベルチャレンジは、私にとっては間違いなく2019年のベストコースと言えます!控え目に言ってサイコーです!矢野さんをはじめRaphaの方々、数多くのスタッフやボランティアの皆さま、ご理解ご協力いただいた地元の方々に本当に感謝いたします。素敵な経験をさせていただきありがとうございました。

余談だが、この野辺山グラベルチャレンジが他のロングライドやサイクリングイベントと何か違う雰囲気があるなと感じていたのだが、それは上述した素晴らしいコースやグラベルというだけでなく、どうやら参加者の多くがRaphaをはじめとするお洒落なウエアを着ていたことだと気づいた。

2020年は野辺山シクロクロスのおまけ的な感じではなく単独開催という噂もあるので、ぜひまた参加してみたいです!