自分に影響を与えた10枚 1970年代編
Day 9: Low / David Bowie
Released: 1977
70年代といえば変化し続けたこの人を忘れるわけにはいきません!アルバムを発表するごとに違う姿を見せ続けていた David Bowie の「ベルリン三部作」の1枚目がこのアルバム「Low」です。
アンビエントミュージック路線に向かっていた Brian Eno と共演した Eno 色の強い作品で、Tony Visconti がプロデューサーです。三部作はどれも素晴らしいが、個人的には Low ですね。ギタリストの Carols Alomar はこの後ずっと Bowie と一緒に仕事をすることになります。
オープニングの Speed Of Life はとてもシンプルなのにぐいぐい引き込まれる。気が付いたら歌がなく終わっていた。でもさすが David Bowie、大好きだったファンキーなアルバム Young American の延長線上を期待していたら、いい意味で見事に期待を裏切ってくれた。
Sound And Vision は、リズムギターが理屈抜きにカッコよくて、イントロを初めて聴いた時から前のめりになり、コーラスが絡んだところで満点の印を押しました。
レコードでいうと、Warszawa からが B面になる。A面もアヴァンギャルドですが、これほど A面と B面の音楽が異なるアルバムはなかなかないと思います。Eno の影響が色濃く出たアンビエントな曲が続きます。精神が荒廃した心象風景を描いたともいわれたこの実験的なアルバムを大スターの Bowie があの時代にリリースしたということがすごい。
まぁとにかく暗いですw 大学の友人の下宿の部屋で電気を消して Low の B面を再生して「おおぉぉー、めっちゃ暗い!たまらん!いいねぇ~」なんて言っていたのが懐かしい思い出ですw 私はどうやら暗い曲が好きみたいです。
Low が好きな人はきっと Lou Reed の Berlin とか David Sylvian の Gone To Earth なども好きだと思います。
Bowie の数あるアルバムの中でもこの Low はトップクラスに位置づけられるアルバムであることは間違いないでしょう。