Campondo 八溝

9月22日〜24日にキャンポンド八溝に参加してきた。
「Campondo Yamizo」(キャンポンド八溝) とは、栃木県、福島県茨城県の三県をまたぐ全長190kmの長距離コースを、2人または3人1組のチームで、キャンプをしながら1泊2日をかけて走破する、キャンプ&自転車ツーリングイベント。*1
ちょうど2年前の今頃、自転車部で那須高原合宿に行ってお昼休憩をしているときに出会ったのが Ride Experience の山本さん。あの Rapha Prestige Nasu のルートを作成した方でもある。その出会いがきっかけで、Ride Experience のイベントに参加するのは2度目、那須に走りに行ったのが3年連続3回目となる。
Campondo Yamizo の特徴を Ride Experience のサイトから抜粋してみた。

(1) 道中でキャンプ泊をしながら行く1泊2日のツーリングイベント
(2) 2人または3人1組のチーム制によるセルフサポート形式(ルートは提供されるGPSデータで自らたどり、パンク等の修理も自分たちで対応)
(3) 那須連山と八溝山系をまたぐ2日間で190kmのコースは、高原の牧場から苔むす林道、パノラマ絶景、普段は入れない国有 林道グラベルに、スリル満点の吊り橋まで、バラエティに富んだ、冒険要素たっぷりのコース(未舗装路合計約32km)
(4) テント等のキャンプ設備もバイクパッキング用アイテムやウルトラライトキャンピングアイテム等を活用して、自分達で自転車で運ぶのが基本(有料レンタルを利用すればテント&シュラフの持ち運び不要)
(5) 清流沿いの静かな林間キャンプ場を貸し切り利用
(6) 地元の名産品を使ったグルメな食事を提供(キャンプ場ではスペシャルBBQと朝食、チェックポイントでランチも提供)
(7) 海外からの参加者も加わり、サイクルキャンピングで国際交流

いかにも楽しそうなので、バイクパッキングどころかキャンプも初心者だが仲間を誘って参加してきました。
土曜日の夕方に到着。この日は、レンタルバイク Cannondale SLATE とバイクパッキング用のバッグ一式 (Blackburn) のレンタル、そして前夜祭です。私は Apidura のサドルパックを愛用しているけど、それだけだと収納力が足りないので、3人で 1セットレンタルしました。

前夜祭は、ITTANゲストハウスの屋外で開催され、おいしいお料理、ビール、心地よい音楽、そしてバイクパッキングの第一人者、Alternative Bicycles代表の北沢肯さんのトークショーが開催されました。進行約は、小俣雄風太さん。キャンプでバッグを沢山付けるので重くなることは避けられないから気にしないかと思いきや、やはり軽量化はとても大切なんだと再認識。バイクパーツの軽量化はよく知っているけど、持っていく荷物も同じなんですね。軽量でかさばらないことは正義なのだ。

Day1は、99kmで獲得標高1,733m。最初の20kmくらいは下り基調。すぐに川沿いの9km続くグラベルがあったが、これがまた絶景。朝は光の角度がとても木々を美しく見せてくれる。何度も止まって写真やビデオを撮っていたので、なかなか先に進まなかったw
そして、われわれ3名は、Pedla の Adventure ジャージを色違いで揃えて気分を盛り上げてみた。Pedla のジャージはフィット感もよく、この Adventure コレクションはまさに Campondo には最適なチョイスだと思います。

八溝山は今まで数回登ったことがあるが、今回は天候にも恵まれテンション上がりっぱなしでしたね。ランチのバケットや玉ねぎスープもとてもおいしかった。

途中、コーラ休憩で北澤さんチームと談笑。レース中のビールや梅干しの種飛ばしやら、いろいろな楽しい話が聞けて満足。そしてここでも例外なくマウンテンバイクいいよ〜という誘惑を受けましたw
初日ゴールのキャンプ場にかなり早めに到着。今回はテントもレンタルさせてもらったので、バイクパッキングといっても着替え位しか積んでいませんでしたが、疲れて到着したら、テントを設営してくれるというのは最高にありがたかった。通な人から言わせると何じゃそりゃと怒られそうですが、個人的には十分満足しました。そして食事まで作っていただけるので、至れり尽くせり。ちょっぴりグランピングな気分?(^^)

そして、この料理のクオリティが驚くほど高かった。作っていただいた方たちのことはよく存じ上げていないのですが、かなりの腕だと思います。屋外BBQと聞くと肉を焼くだけのように思うかもしれないが、ここは違った。何度でも言いたいくらい、料理は本当においしかったです!そしてDJ粕谷さんの流す音楽がまた心地よい。贅沢なキャンプのひとときに大満足。


ビールもワインも沢山飲んで、すっかり酔っぱらって就寝。寒いかと思いきやまったくそんなことなく、寝袋を使ったのもほんの最初だけ。テントの中はとてもぽかぽかでした。
Day2は、94kmで獲得標高1,609m。前半に峠を2本、どちらも登りも下りもグラベルというなかなか手強いコース。かなりゴツゴツしていたので、わだち、がれきなどを注意深く見分けながらずっとシッティングで登ります。荷物があって重いからさらに難易度が増した気がし、この2本の登りはかなーりしんどかったです。下りもごつごつしたグラベルで、慎重に下りました。少しずつ慣れてくるとスピードも上げることができてきたものの、他の皆さんのほぼノーブレーキのダウンヒルのような真似は逆立ちしてもできませんでした。25cのタイヤじゃまず無理。28cでもギリOKか無理って感じですね。テクニカルな登りと下りでしたが、楽しかったです!

後半は、農道なども織り交ぜてアップダウンの連続。いくつかは走ったことのあるルートだけど、やはり何度走っても気持ちいいもんです。後半のアップダウンは結構脚を削られますね。吊り橋とその近くの日帰り入浴は前回来た時にも訪れた場所。男は橋に萌えるのである。

そしていよいよ終盤はフラットなグラベル区間の登場です。コース紹介のときに「クラシックレースごっこを楽しんで」と言っている意味がわかりました。パヴェじゃなくてグラベルですけど、パリ〜ルーベのセクターXXをいくつか走っている気分が味わえ、荒れた路面をがんがん走りたい衝動にかられました。グラベル区間でミスコースしてしまい、泥区間に突入。ミスコースしたことに気づかず、「おー、次は泥か!シクロクロス気分だ!」と楽しんでいたら、バイクもシューズもあっというまに泥だらけw

何とかコース復帰して、はぐれたメンバーをレースモードで追走。3人一緒にゴールしなければ意味がないと思い、全開で回しました。ゴール手前2kmほどのところで何とか追い付いて、最後は3人揃って無事にゴール!
荷物が重いうえに、グラベルが沢山あったので、距離と獲得標高の数値以上にタフなコースでした。でも、お天気、景色、コース、仲間、バイクパッキング、キャンプ、料理、そして新しい出会い、とどれをとっても満足のいく週末となりました。

めっちゃ近場のキャンプ場でよいので、バイクパッキングをしてみたくなりました。

*1:Campondo」=(Camp + Gran Fondo の造語)