【自分に影響を与えた10枚 - 1970年代編】 Day 1: After The Gold Rush / Neil Young

自分に影響を与えた10枚 - 1970年代編
Day 1: After The Gold Rush / Neil Young
Released: 1970

facebookでバトンを受け取った人が「自分に影響を与えた10枚」を選ぶというものがあり、そのバトンを受け取ったのでポストしました。せっかく時間をかけて選んだので、ブログにも若干の追記などをしつつ残しておくことにしました。
 
頑張ったけど、10枚に絞るのはやはり無理なので、70sにリリースされたアルバムに限定して選ぶことにしました。それでもまずは30枚、さらに頑張って20枚に絞り込んだけど、10枚に厳選するのがとっても大変だった。結果として、歴史的な名盤ばかりが残ることになってしまった。ど定番なので面白味がないかもしれないけど、いいものは時代を越えて良いのである。今更だが70年代ってロックにとってすごい時代だったんだなぁと再認識。
1枚目に選んだのが Neil YoungAfter The Gold Rush です。
1曲目の Tell Me Why のアコースティックギターが流れた瞬間からつかみはばっちり。そしてピアノのイントロで始まる After the Gold Rush へ続くあの感じが何度聴いても心に響く。そして3曲目も美しい Only Love Can Break You Heart が続く。続く Southern Man はこのアルバムでは珍しく少し荒々しいナンバー。ギターソロはお世辞にも上手とは言えないがとても熱い。全11曲どれもレベル高すぎです。
このアルバムの直前まで Crosby, Stills, Nash & Young として名作 Déjà Vu を制作しており、このアルバムの2年後に Neil Young 名義の名盤 Harvest が発表されるが、どちらも素晴らしい。個人的にはこれほどまでにすべての曲の出来が高く、フォークもロックの要素も兼ね備えて、あの風貌からイメージできない高い声で、ロマンチックで痛切に心を打つこのアルバムが大好きです。
最近、彼のWebサイトで Stay Home 中の彼が自宅で演奏しているビデオが視聴できます。URLは https://neilyoungarchives.com/movie-night です。なんとこのアルバムがリリースされてから50年後のニールヤングの動く映像です。もちろん素晴らしくないわけがない。

Stratocaster を買ってギターを始めてみた

新型コロナウィルス感染症拡大により外出自粛生活が長期化することが予想されたので、私もこれをきっかけに何かやろうと考えました。1か月ほど前になりますが、考えた末に決断したのがギターです。

実は最初は安いウクレレでも買おうかと思ったのがきっかけで、調べていくとおもちゃではなく楽器と呼べるものだと、当たり前だが思ったよりは高いことがわかってきた。調べていくうちにギターとかベースギターなどが目に入ってきて、入門者向けでかつ楽器としていい音が出せるものはどういうものがあるんだろうとあれこれ調べ始めると、もう欲しくてたまらなくなってきました。あ、これ自転車のときと似てますねw

ベースギターにしようかエレキギターにしようかは最後まで悩みました。最近はどのメーカーのどのモデルがどんな音なのかはほぼ YouTube で聴くことができるんですね。これはギターに限った話ではないけど、とっても参考になりました。Fender Japan は Fender の割には低価格だけど、そこまでガチではないので、品質と価格のバランスを考えて Squier by Fender に絞り込みました。Squier には Fender のロゴも入っているのでちゃんとした Fender 一派なんですね。でもこの価格でこのクオリティは素晴らしいです。

ベースギターだと Jazz Base、エレキギターだと Stratocaster, Telecaster, Mustang あたりが候補になりました。私は背が高いわりに指が短いのでショートスケールの Mustang が弾きやすくていいかなと思っていたけど、YouTube で3つのモデルの音質を比較視聴してみたら、Stratocaster のあの何とも言えないクリーンで骨太で、ブライトな音もウォームな音も出るあの感じが個人的に一番気に入りました。よってモデルは Stratocaster に決定。Squier にもさまざまなシリーズがあって、本当は Classic Vibe シリーズが欲しかったけど予算オーバーにつき断念。一番安価の Bullet シリーズは、いろいろなレビューを読んだ結果、止めました。その中間くらいでとてもコストパフォーマンスが高い Affinity Stratocaster に決定!YouTube で確認したところ、本家 Fender と比較するのは酷かもしれないけど、とてもいい音だと感じました。そしてローズウッドではなくメープル指板が好みなので、”ブラッキー” っぽいモデルにしました。

おもなスペックは、ボディは Poplar、ネックは Cシェイプの Maple、フレットサイズは Medium Jumbo、フレット数は 21、5WAYスイッチ、クロームハードウェアといった感じです。

f:id:Blackcomb:20200418161743j:plain
f:id:Blackcomb:20200418161845j:plain
ヘッドとペグが美しいので花を添えて撮ってみた
f:id:Blackcomb:20200418155707j:plain
f:id:Blackcomb:20200504162532j:plain

次にアンプ。これもギターほどではないけどかなり調べました。(調査過程は長くなるので割愛)  最終候補として残ったのは2つ。1つは、Fender Frontman 10G 、もう1つは VOX Pathfinder 10。小型アンプですが出力はどちらも 10W でオーバードライブスイッチ付き。どちらの音もとても綺麗で甲乙つけがたいです。クリーンサウンドが VOX Pathfinder 10 の方が僅かに好みだったのと、この伝統のルックスを見てるだけで萌えますw パワーは一般的な住宅事情では十分すぎるほどで、フルボリユームにすることは恐らくないかと。。

それ以外に揃えたものは、

といったところでしょうか。チューナーはギターヘッドにクリップで挟んで使うタイプで、ボタンが1つだけあるとてもシンプルなもの。今はスマホの無料アプリでもチューナー機能を持ったものがありますが、この Fender Bullet Tuner の方がかなり使いやすいです。
ピックは、まずはいろいろ試したいと思ったので、有名な Jim Dunlop 製のバラエティパックをチョイスしました。まだ大して弾けるわけではないけど、弾きやすくて見た目もかわいくて気に入っています。

f:id:Blackcomb:20200504183702j:plain
f:id:Blackcomb:20200504193540j:plain
Jim Dunlop のピックと Fender のチューナー

ケーブルはアンプとお揃いの VOX のもので、他社の製品と比べても安くてお買い得です。
本ブログ中の各製品のリンクは amazon のものですが、ギターとアンプは chuya-online.com にて購入しました。それ以外の小物は Sound Houseamazon などで購入。こんな世の中なのですべてオンラインショッピングにて購入です。
このギターとアンプを繋いで実際に弾いてみると、とっても綺麗な音がしますね。アンプは小型ながらチープで痩せた音ではなく、厚みと太さがしっかりとあります。クリーンなサウンドでコードを弾いたときの響きがとても心地よいサウンドです。
購入してから3週間ほど経過しましたが、いつも練習は Fender Play 活用させてもらっています。知人に今なら3か月無料でレッスンが受けれるよと教えてもらったので早速登録しました。登録すると、まずは対象の楽器をギター、ベース、ウクレレの中から選択します。私はギターを選択。その次にコースのジャンルを選択します。Rock, Pop, Blues, Folk, Jazzだったかな?後は、各レベルごとに複数のレッスンがありそれらをこなしていくと、レベルが1つ上がり次のレベルに進むという感じです。ビデオには何名かのインストラクターが登場しますが、私のお気に入りは Matt Lake と Jen Trani です。😊 内容はすべて英語になりますが、英語の勉強がてら丁度いいかも知れません。

f:id:Blackcomb:20200504192050p:plain
f:id:Blackcomb:20200504192045p:plain
左が Matt Lake、右が Jen Trani

現在 Level 3 の最初の方ですが、思いの外難しくて苦戦しています。最初の段階で覚えるコードの1つにCメジャーがあるのですが、それがなかなか綺麗に鳴らなくて苦労しました。人差し指がどうしても3弦や1弦に触れてしまうんです。ある程度まともに弾けるようになるまで先は長そうですが、Fender Play のインストラクターの言う通り Keep Practice すれば少しずつ上達するだろうと信じてやっています。ただ、一日何時間も弾くことはせずに (正確に言うと指が痛くなってそんなに長時間は無理...)、短時間でもできるだけ毎日続けることを心掛けています。
おうち時間が続き、難しい状況となっていますが、腰痛でインドアトレーニングがままならない今は、ギターを弾くことが生活を少しばかり充実させてくれる気がしています。

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か小林 雅一 (著)。
成毛さんの「AI時代の人生戦略」でお勧めの本として紹介されていたので買ってみたのが本書です。なかなか読み進まなかったのですが、コロナウイルスの影響でおうち時間が増えたのでこれをきっかけに一気に読み終えました。
成毛さんもホリエモンも広範囲の知識の豊富さにただただ驚くばかりですが、本書の著者の小林雅一さんもすごいですね。あまりにも情報量が多いので、ここでは本書の一部の内容に触れていますので、興味のある方はぜひ手に取って頂きたいと思います。
仮想アシスタントの話の流れから SITE MACHINE が提供する「マシン・ビジョン」技術が紹介されています。これは機械学習と組み合わせて主に製造ラインで活躍しているようですが、人手に頼っていた検査作業をAIで自動化できるという観点では応用範囲はとても広そうです。電力業界のスマート・グリッド機械学習の良い例です。また、deep learning音声認識力を向上させたことにより機械翻訳の精度が向上し、Skypeにこの機械翻訳機能が実装されました。それにより英語とスペイン語の間で自動的に同時通訳ができるようになりましたね。対応言語は拡大中です。語学の勉強は大切ですが、世界中のあらゆる言語の方とコミュニケーションができるようになるのは素晴らしいことですね。
深層学習、強化学習Google に買収された DeepMind、ディープニューラルネット(DNN)、最新の AI を搭載した自律的兵器など次から次へと色々な事柄が紹介されています。また、よく話題になるAIが雇用崩壊を引き起こし、あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」も紹介されています。*1
Deep Learning の医学分野、特に遺伝子解析への応用、それに伴うプライバシーの問題。従業員の仕事ぶりを監視するツール。ビッグデータとしてなら問題ないが、個々の従業員と紐づける場合は要注意です。必ずしも問題があるケースばかりではなく、コールセンターやレストランなどの具体例が紹介されています。
線形回帰分析、ロジスティック回帰分析などで一般にAIが使うコスト関数、コスト関数を最小化する計算こそが機械学習がやっていること。懐かしい話としては、通産省が1982年に第5世代コンピュータ開発プロジェクト、ICOT などのお話も出てきます。当時のエキスパートシステムやルールベースのAIなど。個人的にはちょっと感慨深いものがあります。
ベイズ確率 P(B|A)=\frac{P(A|B)}{P(A)}P(B)をはじめとする確率・統計型のAIが頭角を現してきたのは WWW が寄与していたし、IBM製のスパコン「ディープブルー」、ワトソン、Siri などへとつながっていきました。車の自動運転技術に関してもかなり解説されており、そこで使われている AI では現在地確認は「モンテカルロローカライゼーション」、周囲の移動体の把握は「カルマン・フィルター」という技術が使われているそうです。
ニューラルネットにブレークスルーをもたらしたのはスパコンGPU の進化が大きいとか。AI の長い歴史と幾度もの挫折を経て、ルールベースの弱い AI から人間の脳を趣味レートする強いAIへと発展し始めています。スパイキング ニューラルネットやそれを実現したニューロモーフィック チップが脳を再現する究極の AI を実現してくれるのかもと言及されています。昨今 AI がバズワードのようになってきており、中にはとても AI とは呼べないようなものまでありますが、いよいよ真の AI がやってくる時代になってきたことを本書を通じて実感できます。
第3章では、ロボットについて解説されています。さまざまなロボット技術と Google が買収ロボットメーカーの多彩さに驚かされます。産業用ロボットは日本が強いが次世代ロボットは Google をはじめとする US が強いようです。スマホ音声認識は単なる序章で、自動運転なども含め、広義のロボット技術が今後ますます注目されることになるでしょうし、そのときに Google が圧勝することにならないように日本も頑張りたいところですね。
将棋ソフトのゲーム木の探索能力と局面の評価関数の説明を読んでいると Prolog, ESP, KL1 といった言語でプログラミングしていた時のことを思い出した。当時のコンピューティングパワーは今思うと信じられないくらい遅かったんですね。
インダストリー4.0 や SPARC の話題から人と機械の新たな関係を模索するトピックへと移り、AI が曲を分析し、ヒットソング・サイエンス(HSS)Norah JonesCome Away with Me というアルバムを分析。14曲中8曲がひっとすると予測したとか。このアルバムは1000万枚を超える大ヒットになったので見事的中したのですが、外れも多いらしいです。AI が作曲した曲が人間が作った曲より評価が高かったという話を聞くと人間の創造性はコンピュータに叶わないのかと心配になってきますが、一部においては確かにそういう事例はあるようですが、まだ人間の創造性の方が勝っています。2人の偉大な人の言葉を引用させていただきます。

創造性というのは物事を結びつけること(コネクション)にすぎない
(スティーブ ジョブス)

創造性とは一見異なる領域に属すると見られる複数の事柄を、一つに結び付ける能力を持った人から生まれる
(アイザック アシモフ)

人間を遥かに凌ぐ知能を備えたAIが登場した場合、いったいどうなるのでしょうか。著者は、知能が人間に最後に残された砦ではない。それを上回る「何物か」を私たち人間は持っているのです、と締めくくっています。
AIとひとくちにいっても、本当にこれだけ多くの種類の技術が今までそして現在存在しているのかを一気に学ぶことができるのが本書ではないでしょうか。これにより、私自身も何かヒントをもらえたような気がしますが、それが何なのかはまだわかっていません。

第1回 野辺山グラベルチャレンジは今年最高のライドだった

注) 記事の内容は2019年11月時点のことですが、備忘録として2020年1月に投稿しました。

毎年野辺山シクロクロスは行っているのですが、最近はもっぱら観戦専門になっていました。今年は、野辺山シクロクロスが1日だけになるけど、2日目は野辺山グラベルチャレンジというイベントを開催するアナウンスがRaphaからありました。この日だけ解禁されるグラベルロードを含むコースを2ステージに分けて走るこの野辺山グラベルチャレンジのアナウンスを見た瞬間からこれは絶対に素敵に違いない、必ずエントリーしなければと直感的に思ったことを覚えています。

いよいよ本番の週末。野辺山へは土曜日のお昼ごろに到着して萌木の村ロックで定番のカレーを食べてからシクロクロスレースを観戦。相変わらず楽しさ満載なのですが、今回は野辺山グラベルチャレンジについてなのでシクロクロスレースの方は割愛。

1週間前から野辺山方面の天気予報はがっつり雨でした。日にちが近づくにつれて徐々に降水確率は下がったものの雨予報は変わらず。前日の夜から朝にかけてもしとしとと雨が降り続けていました。お天気の不安はありつつも取りあえず朝は早起きして受付しに行きます。受け付けは当日の早朝のみでしたが、せっかく前日から来ていたので前日受け付けもしてもらえると大変ありがたいです。次回検討よろしくお願いします。

参加者に配られるグッズがなかなか素晴らしくRaphaのNobeyama Gravel Challengeの第1回記念キャップ(非売品)、Nobeyama GCの手ぬぐい、SRAMのボトルなど実用的かつセンスのいいグッズでした。自転車イベントの参加賞ってもらって嬉しいものがほとんどないのでこれは素直に嬉しい。

今回私はシクロクロスバイク(Van Dessel の Gin & Trombones)でエントリー。タイヤはChallenge GRIFO 33c。スタート前までは小雨もちらついていましたが、スタートしてしばらくするとなんとか雨は止んでくれました。

まずはStage 1 (27.7km)。滝沢牧場を抜けるまでがかなりの泥コンディションになっており、いきなりバイクは泥まみれw 雨は止んだというもののどんよりと曇った空で霧もかかっており、これはこれでちょっと北欧の雰囲気みたいでテンション上がります。

f:id:Blackcomb:20191124073844j:plain
f:id:Blackcomb:20191124075836j:plain
グラベルロードを緩斜面を登ります

 前半は登りが続きますが、グラベルロードが想像していたがれた感じのものではなく、こまかい砂利をローラーでぐっと押して整備されたようなきれいで走りやすい道がずっと続きます。数百メートルかと思いきや、この整備されたグラベルロードがかなりの区間続いたのは驚きでした。日本にこんなすてきな道があるとは感動です。そして走っているうちにみるみると天気が良くなり澄んだ青空に変わりました。光が変わると景色もみるみる変化しますね。

f:id:Blackcomb:20191124082358j:plain
f:id:Blackcomb:20191124083133j:plain
朝の陽の光が気持ちいい

計測区間くらいは頑張ろうと思っていたのだがポイントを間違えて計測区間内で停止しつつ後続を待ち、熱くなったのでジャケットを脱いで畳んだりとまったりし過ぎて大幅タイムロスw ま、いっかw ヒルクライムをこなして頂上にはタベルナ・エスキーナとCanyonのコラボブースがありレモネードをふるまってくれた。ここで飲んだホットレモネードは過去最高にうまかった!

f:id:Blackcomb:20191124083031j:plain
f:id:Blackcomb:20191124084043j:plain
f:id:Blackcomb:20191124084927j:plain
とても走りやすいグラベルヒルクライムでした

ダウンヒルの途中からまた霧が濃くなり、これがまた幻想的な風景を作り出してくれて、舗装区間に出てからもウェットなロードとガスった視界がいいムードです。ほどなく滝沢牧場に到着してStage 1もゴール。

f:id:Blackcomb:20191124091344j:plain
f:id:Blackcomb:20191124093417j:plain
f:id:Blackcomb:20191124092727j:plain
天候の変化で景色もみるみる変化

軽く休憩を補給をとってからStage 2 (23.1km)をスタート。この頃にはふたたび快晴となり、気温もぐんぐん上昇してきました。すると畑から水蒸気が出てなんとも言えない幻想的な景色を作り出してくれました。これも前日からの雨からの快晴へ変化した気温差の影響でしょう。自然ってすごい。これほど気温差と天候の変化を自然が反応してそれを半日で満喫できるなんて1年の内でも何日あるだろうかと考えると我々は本当にラッキーだったのだと思います。

f:id:Blackcomb:20191124101922j:plain
f:id:Blackcomb:20191124102732j:plain
水蒸気が幻想的な景色を作り出してくれた
f:id:Blackcomb:20191124102303j:plain
f:id:Blackcomb:20191124102808j:plain
f:id:Blackcomb:20191124102649j:plain
止まって写真を撮らずにはいられませんでした

しばらくは農道のような走りやすい道を進み、やがて林道のグラベルに向かいます。ここのグラベルがStage 2 の計測区間でしたが、前日の雨の影響なのか見事に泥で仕上げられていました。ぬかるんだ泥の坂道はなかなかタフでこのときほどリアにもう1枚大きなギヤが欲しいと思ったことはありませんでした。とは言ってもフロント36Tでリアも27Tあるのですが、すっかり脚力が衰えた今の私には足をつかずに上るのが必死でした。グラベルバイクだったらMTB用の50Tのカセットを付けたりもするので、こういったぬかるんだ上り坂はビッグギヤ万歳ですね。

f:id:Blackcomb:20191124111505j:plain
f:id:Blackcomb:20191124111418j:plain
f:id:Blackcomb:20191124111542j:plain
美しい林道。泥区間は難易度高かった。。

泥で思い林道区間が終わると一気に広大な牧草地が目の前に広がります。登った後のご褒美のパラダイスかと思うほど幸せに満たされた瞬間でした。

f:id:Blackcomb:20191124113007j:plain

一気に開けた牧草地が現れた

そして牧草地にはRaphaルイゾンカーがあって淹れたてのエスプレッソ、コーヒーなどが振舞われます。メニューはエスプレッソ、ロングブラック、フラットホワイト。バナナ、MANAバーも。まさかこんな場所でラッテアート入りのおいしいコーヒーが飲めるとは思ってもみなかったので感動です。ライダーの皆さんもみんな笑顔でコーヒーを飲みながらゆっくりと楽しいひと時を満喫しているようでした。

f:id:Blackcomb:20191124120422j:plain
f:id:Blackcomb:20191124115815j:plain
f:id:Blackcomb:20191124120500j:plain
Rapha Mobile Clubhouse

最後は舗装路基調でゴールの滝沢牧場へ。

いやー、楽しかった。素晴らしいコース、素晴らしい天気の変化による自然の演出で美しい景色が沢山楽しめました。この野辺山グラベルチャレンジは、私にとっては間違いなく2019年のベストコースと言えます!控え目に言ってサイコーです!矢野さんをはじめRaphaの方々、数多くのスタッフやボランティアの皆さま、ご理解ご協力いただいた地元の方々に本当に感謝いたします。素敵な経験をさせていただきありがとうございました。

余談だが、この野辺山グラベルチャレンジが他のロングライドやサイクリングイベントと何か違う雰囲気があるなと感じていたのだが、それは上述した素晴らしいコースやグラベルというだけでなく、どうやら参加者の多くがRaphaをはじめとするお洒落なウエアを着ていたことだと気づいた。

2020年は野辺山シクロクロスのおまけ的な感じではなく単独開催という噂もあるので、ぜひまた参加してみたいです!

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法」ピョートル・フェリクス・グジバチ (著)。
プロノイア・グループ代表取締役で元Googleで人材育成と組織開発に携わっていたPiotr Feliks Grzywacz氏が最高のチームづくりについて書いたのが本書です。
冒頭からいきなり能力のピラミッド、チームメンバーの心理的安全性を高めチームの成果を高めるにはといった話が始まり一気に引き込まれます。この心理的安全性というものが実は最も大切なことなのでしょう。本書はマネージャー職の方はもちろんですが、そうでなくてもとても役に立つ内容が満載です。ここに書かれている優秀なマネージャーの特徴を知ってしまうと良くも悪くも自分のマネージャーや他のマネージャーの何が優れていて何がそうでないのかが見えてきます。すべて見えないことの方が幸せなときもあるかも知れませんがw
コーチングが大切であることは言うまでもありませんが、コーチングは対個人でけでなく対チームに対してもできるとか、GROW (Goal, Reality, Option, Will)*1の話、生産性の高いチームの特性、マネージャーの大切な役割などの説明はどれも非常に説得力があり、私自身もとても共感する部分がほとんどです。コーチングのときにこんな質問をすればいいといったことを書いている本はよくありますが、前提条件が抜け落ちていることが多い気がします。それが無条件の肯定的関心で、それが何を意味するのかは本書を読むとよく理解できます。
その昔私も 1 on 1 でタスク管理のようなことをしていましたが、幸い今はそういったことだけをすることはありません。本書でも 1 on 1 はそういったことではなく何をするためのものかが示されています。人は怠けることもあるし、失敗したり後ろ向きになることもあります。そういったときに性善説に立ちながら何をするかがマネージャーの役割でもあります。本書で紹介されているメディテーションの方法はどこかの本で読んだ女性から相談される悩みをどのように対応するのかに共通する部分があるなぁと感じました。
チームのパフォーマンスを上げるには、マネージャーはチームメンバーとどのような会話が必要なのかについての解説を読んで、自分が現在実践していることもそれほど悪くないんだなと安心した部分が少しと改善が必要だなと感じた部分が沢山ありましたね。
自己認識から自己効力感への変遷、価値観ベースの質問、マネージャーのやるべきこと3つ、今日のビジネスのあり方、パフォーマンスの3つの時間軸(短期的、長期的、随時的)などなど頭ではぼんやりと理解しているつもりであった事柄もこうやって体系的に理路整然と語られると自分の中でも整理ができて大変参考になります。
ピラミッド型からツリー型の組織へという話の部分は、自分の環境ではまだまだ進んでいないテーマです。これは私ごときの一個人で変えていくのは簡単ではありませんが、そうなったらどうなるんだろうというワクワク感はありますね。
私自身現在最も意識して取り組んでいることが、自分自身にもチームメンバーにも学びの機会を与えるということ。権限移譲もそのひとつですね。モチベーションは、Purpose, Mastery, Autonomyの3つの要素が揃うとよいらしいので、ときどきその点を自問自答したり相手に質問したりすることは大いに役立ちそうです。
Diversityについても述べられていますが、その点はかなり叩き込まれているせいか目新しいことはさほどありませんでしたが、ふむふむその通りと頷くことは多かったですね。また、最近何人かの人によく話をするのが本書でも述べられている「完璧主義」ではなく「実験主義」でなければならず、それがよい集合知を得るということです。まさに Agile です。Learning Agility という言葉も使われており、そのスキルがマネージャーにもメンバーにも求められています。
幸い、私の周りにはあまりいませんが、オールドエリートが威張っているような会社は辞めた方がいいといった内容もいいですね。同感です。Traditionalな日本企業はいまだにこういったことが多いのではと想像します。
プロノイア グループの理念が著者の名前にちなんだ P.I.O.

  • Play Work
  • Implement First
  • Offer Unexpected

これはめちゃくちゃ参考になるし、めちゃくちゃ共感します。
Employee Experience, 先読み、Sympathy, 気配り。こういった単語だけを並べるとわかったつもりになってしまうかも知れませんが、意外と我々は本当の意味を理解していないのかもと気づかせてくれます。
本書で紹介されている Situational Leadership というフレームワークは私もトレーニングを受けたことがあります。メンバーのSkillとWillに応じて接し方を変えることは絶対必要です。マネージャーのコミュニケーションの3つの原則は思わずにやりとしてしまいますね。
Googleの考え方では、1人のマネージャーが面倒を見られるメンバーの数は7人以内。頑張っても10人以内とされていたそうです。15人も20人もいると十分に面倒を見れているかというと、決して満足のいくレベルではないということになるのかもしれません。(遠い目...)
Googleのチームマネージャーももちろんプレイングマネージャーですが、私がよく口にするプレイングマネージャーとは少し定義が異なっていました。かつ、一般的なプレイングマネージャーと何が根本的に異なり、どうあってはならないのかも解説されています。
目からうろこが落ちたのは、人を採用するときに Culture Fit ではなく Culture Add であるべきということ。頭の中では Diversity が叩き込まれていたつもりでも、ある人をチームのメンバーに迎え入れるべきかどうかを判断する際に無意識にチームにフィットするかどうかという観点を盛り込んでしまっていました。なるほどこれではダメですね。
マネージャーとしては重要な役割であるメンバーの評価についても、行動ベースの評価や引き算の評価などがすぐに活用できる内容でとても参考になります。
他には Google の話として、OKR(Objective and Key Results) はSMART(Specific, Measurable, Attainable, Relevant, Time-bound)でなくてはならないとか、ピアボーナス制度、Be Scrappy、マイクロキッチンの廊下が狭い理由など興味深い内容もあって楽しく読めました。
日本独特の「飲みニケーション」というコミュニケーション方法がすっかり少なくなった(?)と言われる今日この頃で、そもそもこの飲みニケーションを否定する人も増えてきた気がします。著者のピョートルさんは、ポーランド出身なのにこの「飲みニケーション」を否定していないのも興味深いですし、すっかり減ったとはいえ飲みニケーションが嫌いじゃない自分はますます共感してしまったのでした。(^^)

*1:ここでのOptionは行動計画

はじめてのツール・ド・東北

注) 記事の内容は2019年9月時点のことですが、備忘録として2020年1月に投稿しました。

以前から行きたいと思いつつもなかなか都合が合わなかったりで一度も参加できていなかったのがツール・ド・東北。ようやく2019年に参加することができました。ツール・ド・東北は言うまでもなく東日本大震災の復興支援、および震災の記憶を未来に残していくことを目的に、2013年より開催している自転車イベントです。

せっかくだからということで今回は前日入りして石巻で民泊。宿からすぐのサン・ファン館の辺りを軽く見学して、お風呂はみんなで女川駅の2階にある温泉ゆぽっぽへ。この辺りはすべてが再構築されていてとても洒落た街並みになっていましたが、既に日が暮れてしまっていたので、機会があればもっと明るいうちに訪れたいですね。温泉施設の中に掲示されていた手書きの石巻日日新聞が震災当時の大変な状況を物語ってくれました。

f:id:Blackcomb:20190914165053j:plain
f:id:Blackcomb:20190914165132j:plain
f:id:Blackcomb:20190914174935j:plain
f:id:Blackcomb:20200102184957j:plain
サン・ファン館と女川温泉ゆぽっぽ

夕食は民泊のお母さんの沢山の手料理でもてなしてくれます。宿泊していたのは、我々5人と別の方々2名。食事をしながら当時の状況をリアルに語ってもらえたので、いろいろなことが知れたと思う。普通にホテルに泊まっただけでは決して得ることのできない貴重でかつ楽しいひとときでした。

当日は日の出前に出発して自走でスタート地点の石巻専修大学に向かいます。今回私がエントリーしたのは石巻発170km「南三陸フォンド」というコース。210km「気仙沼フォンド」にしようかとも思ったけど、これだと更に朝が早い。朝起きるのが年々辛くなってきたのと、コースを堪能する時間を持ちたかったので今回は170kmにしました。結果オーライで、スタートゴール地点までの移動を含めると193kmだったことを抜きにしても、170kmでも十分走り応えありましたw

170km「南三陸フォンド」は、5:45集合の6:15~順次スタートというスケジュール。210kmになるとこれより更に45分早くなります。

f:id:Blackcomb:20190915052821j:plain
f:id:Blackcomb:20190915063547j:plain
スタートは石巻専修大学

本大会は震災後の復興の様子を見たり、当時の爪痕を目の当たりにしたりできることがとても重要です。それ以外にも沢山素晴らしい点があり、美しい景色、地元の皆様による沿道の応援、今までのどの大会よりも生き生きとしたボランティアの皆さま、その沢山のボランティアの皆さまに支えられていると思われる数多くのエイドステーション。魅力は尽きないですね。

今回の170kmのエイドステーションを振り返ってみましょう。

  1. 女川 at 18km地点: 女川汁(サンマのすり身汁)
  2.  雄勝 at 37km地点: ホタテ焼き
  3. 神割崎 at 60km地点: 南三陸かあちゃんむすび
  4. 歌津 at 84km地点: 南三陸シーフードカレーとバナナ
  5. 蔵内 at 104km地点: カボチャまんじゅうとワカメ汁
  6. ホテル観洋 at 123km地点: フカヒレスープ
  7. 北上 at 144km地点: うにめかぶ

とにかくすごくてスキがない。どこにいっても「めっちゃうまい!」しか言わなかった気がしますw 補給食を携帯する必要はないと思います。

f:id:Blackcomb:20190915091033j:plain
f:id:Blackcomb:20190915133125j:plain
f:id:Blackcomb:20190915120802j:plain
f:id:Blackcomb:20190915104526j:plain
走っていて楽しいコース

そしてここ何年かは天候に恵まれなかった本大会でしたが、2019年大会はこれほどは望めないという最高の快晴でした。東北ということもあり最初は少し寒いかもなどと思いましたが、この日に限っては気温もかなり高くて(Wahooによると最高気温25℃でした)予想外の日焼けしまくってしまうほどでした。お天気重要!

コースの多くは海岸沿いですが、平坦というよりもずっと細かいアップダウンの連続という印象です。高低図を見るとわかりますが100m登るような坂は恐らくなく、上ったり下ったりでこれが結構脚に負担がありました。登りでアタックするおっさんやら、平坦の綺麗なまっすぐの舗装路で高速トレインで引きずり回すおっさんやらにいじめられましたが、そういう要素も少しくらいならいいかな。

f:id:Blackcomb:20190915163751j:plain
f:id:Blackcomb:20190915162448j:plain
夕暮れが近づく時間帯もきれい

それぞれのエイドステーションの提供食がおいしくて、ついついまったりし過ぎたことが後になって影響してしまい、最後の方のエイドステーションは制限時間ぎりぎりという始末。ゴール地点の制限時間が17:30だったので余裕だろうと高をくくっていたけど、結局最後は17:00頃にゴールするという結果でした。ある意味長い時間満喫できたと言えなくはないですが、次回はもうちょっと休憩時間を短めにコントロールした方が良さそうです。「元気を与えるつもりが、逆に元気をもらった」とよく言われるツール・ド・東北ですが、その意味は走ってみて初めて体感できるものですね。お勧めです。

  • 距離: 193.27km
  • 獲得標高: 1,999m
  • 平均スピード: 22.5km/h (max 65.6km/h)
  • TSS: 460
  • NP: 160W (max 798W)
  • 平均ケイデンス: 64rpm

    f:id:Blackcomb:20200102205520j:plain

    三陸フォンド コース

1分間顧客サービス - 熱狂的ファンをつくる3つの秘訣

1分間顧客サービス - 熱狂的ファンをつくる3つの秘訣」Ken Blanchard + Sheldon Bowles (原著)。
オリジナルのタイトルは、”Raving Fans”。日本語では熱狂的なファンといったところでしょうか。なぜ「1分間~」という邦題が付けられたのかはわかりませんが、ベストセラーの「1分間マネージャー」にあやかったものなのかも知れません。この本が書かれたのが1994年だから25年ほど前になるのですが、今の時代でもまったく通用する話、というかむしろ昨今ではこの重要性が見直されているようにも思えます。
本書はよくある自己啓発本とは異なり、主人公の前に突如として現れたチャーリーという妖精とともに熱狂的ファンを生むための3つの秘訣をストーリー仕立てで紹介していきます。小説という形式になっているので、物語に引き込まれあっという間に読了してしまいます。
顧客満足を得るだけではなく、熱狂的なファンをつくるにはさらに上のサービスが必要となると考えるのが普通です。確かにそれ自体間違ってはいないと思うが、本書では「いい顧客サービスをしたいと考える人は、すべての人のすべての望みに応えようとしがちです。それは無理なんです。」とある。顧客の気まぐれやわがままにすべて応えるのがファンをつくることになるかと言えば、必ずしもそうではないということ。顧客を知ることも顧客が望むことを知ることも決して簡単なことではありませんが、顧客の言葉に耳を傾けるとき、その傾け方にポイントがある。それは「言葉」と同じように「音色」に耳を傾けなければならない。何でもかんでも顧客の期待に応えるのではなく、ビジョンから逸脱しないようにすることが大切です。
顧客満足度のアンケートなどを実施している企業は多くいるが、何か不満があっても文句を言わない顧客が多数いる。それは言っても仕方がないと思っているからで、そういったサインを見逃して、大きな不満がなさそう(もしくは不満は少数意見)だと判断してしまい、大きな機会損失をしてしまっている可能性は高い。
そして、「ひとつ余分に実行せよ」((これは短縮版で、もともとは「1パーセント余分にビジョンを実行せよ」である))というのはとても腹落ちします。これの意味するところの詳細は本書を読んでいただくとして、ここでは省略します。
期待に応えるだけではなく、常に期待以上のサービスを提供することこそが最も重要だというようなことは本書では述べておらず。期待に応え続ける一貫性が重要だと述べている。そうするためには、システムが必要だが、それは決してルールの集まりではない。がちがちのルールを沢山設定すればするほど、それはロボットをつくってしまうことになる。スクリプトを読んでいるだけのコールセンターに対して熱狂的なファンになることは決してないでしょう。

もし顧客の考えに耳を傾けてそのニーズと欲求を知ろうとしなかったら、....(中略) その顧客を人間として無視することになる。耳を傾けていないということは、相手の考えに何の価値もないと言うのと同じだから。

それを変えると、ニーズに応えることができるし、顧客の意見を尋ね、耳を傾け、尊重すれば、顧客を知性を持った人間であるように対応することになる。
自分の中でオーバーサービスと熱狂的ファンを生むサービスの違いが少しわかってきたような気がしました。