Keith Jarrett Trio 結成30周年記念公演

Keith Jarrett Trio

5月15日、Keith Jarrett Trio 結成30周年記念公演、行ってきました!
Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette のトリオとしては最後の日本公演になります。*1このトリオを見れるのが今回最後のチャンスということならば行かない訳にはいきません。
場所は、Bunkamura オーチャードホールで1階席の27列の真ん中あたり。コンソールの斜め後ろくらいでよく見えました。
結成30周年といってもそのずっと前からそれぞれ活動していたので、彼らはいったい今何歳なんだろうと思い調べてみたところ、Keith Jarrett 68歳、Gary Peacock 77歳、Jack DeJohnette 70歳でした。3人ともまったく年齢を感じさせないパワフルな演奏でした。
ステージ向かって左が Keith、右が Jack、中央が Garyという配置。
全編アドリブソロのときの何かにとりつかれた様な恍惚の感じで延々と弾きまくるのとは違って、楽曲を楽しむという違った良さもあるし、ソロもいいけどトリオならではの良さが堪能できたと思う。とはいってもこのメンバーなのでインプロビゼーションの応酬で聴くものを何度となく圧倒させてくれます。
演奏曲はスタンダードを演奏するために結成されたトリオだったと思うので、Jazz スタンダードのオンパレードです。このメンバーの手にかかればまったく違う曲に変身してしまいますけどね。
それにしてもやっぱり Keith Jarrett のピアノは美しい。メロディも音も。美しく響く周波数帯があるのだろうけど、その辺は私もよくわからない。でも Bill EvansHerbie Hancock も好きだけど、私の中ではやはり Keith が頭一つ抜け出している。
コンサートの構成は1部が終わって20分休憩、その後2部、そしてアンコール。アンコールはなんと4回もやってくれました。4回のアンコール拍手はスタンディングオベーションです。最後の Answer Me, My Love は感動して涙腺緩みました。
アンコールの曲が終わる度に3人そろってステージ中央にそろって深々とお辞儀をするんですが、その仕草が面白かった。両手をぶら〜んとさせたまま腰を深く曲げるんです。喩が良くないけど、操り人形みたい (笑)
この日のセットリストは下記の通りでした。<1st>

  1. On Green Dolphin Street
  2. Lament
  3. Sandu
  4. Too Young To Go Steady
  5. Meaning Of The Blues

<2nd>

  1. (no title)
  2. I Thought About You
  3. God Bless The Child

  1. When I Fall In Love
  2. Straight, No Chaser
  3. Things Ain't What They Used To Be
  4. Answer Me, My Love

*1:ソロとしては来年の公演もすでにプランされているようです