電動 Ultegra - ファーストインプレ

納車されてから2週間程経ったので、電動 Ultegra 6770 Di2 のファーストインプレを書いてみようと思います。
90 C59 のフレームを選んだ時に思い切って Di2 用フレームを選択しちゃいましたので、コンポはまったく迷いがなく電動アルテグラに決めました。フレームのランクからすると電動デュラの方がふさわしいのかも知れませんが、後発の電動アルテグラの方が新しい部分いくつか電動メカの進化が見られその部分においては Dura-Ace Di2 を凌ぐという逆転現象もあります。電動アルテは Dura-Ace Di2 に比べると価格が大幅に安いのも大きな魅力です。
Di2 専用フレームだけあって、ケーブルの取り回しはすごくすっきりしており、殆どが内蔵になります。トップチューブの先端からケーブルが中に入り、BB の辺りでケーブルを分岐させて、1本は FD 直付け部分のすぐ下あたりからにょきっと出てきます。もう1本はチェーンステーの一番後ろでエンド金具辺りからにゅきっと出ています。バッテリーはダウンチューブ裏側に取り付け穴が最初から切ってあり、そこに設置します。ここだとチェーリングの裏側にあるので、普段は隠れており、見た目もとてもすっきりです。バッテリー用のケーブルはすぐそばからこれまたにょきっと出現します。おかでの拭き掃除がとっても楽ちん (^^)
さてインプレですが、改めて電動の凄さを思い知らされました。Di2 はサイクルモードやショップなどで既に経験済みだったのですが、やっぱり実際に乗ってみると色々とわかりますね。
先ずはフロント。フロントの変速は結構大きなアクションを伴う作業なので、これの電動化のメリットは非常に大きいと思いました。特にインナーからアウターへの変速。しかも変速後の FD の羽根の位置調整も電動がやってくれるので、トリミング操作がまったく不要ですし、チェーンがあたってカラカラ音がするという悩みからも解放されます。

実際は単体売りはありませんが、もしフロントだけ売ってるのであれば、私はそれだけでも買う価値はあるんじゃないかと思うほどです。
リアの変速も極めてスムーズでパシパシ決まります。変速スピード云々も私にはまったく気になりません。というか遅いと感じたことがありません。
STI レバーはブラケット形状とレバーの形状が大きく変化していますが、こちらもまったく違和感がありませんでした。というよりも、握り易さは圧倒的に 6700 の方が上ですね。ブレーキレバーは握りやすくなり、ブラケット位置でのブレーキングの際に無駄な力を必要としなくなりました。

いいことづくめなので、悪いことを探すの大変です。強いてあげるとすれば下記のような点でしょうか。

  • かなり慣れてきたけど、隣接した変速レバー(スイッチ?)の違いがわかりにくく、特にリアのシフトダウンのときがまだ半信半疑のときがある
  • FD のガイドプレートだけが普通のシルバーで他のパーツのダークな色調と統一感がない
  • あまりにも静かにあっという間に変速してしまうので、変速できたのかどうかわかりにくいときがある
  • FD, RD ともに電気駆動部分がもう少し小さければ尚よい。今の 6770 Di2 はちょっと大きな作りに思える

10日ぶりくらいに 6600 の変速をしてみたら、もう体が電動の感触を覚えてしまっており、変速がクリックのようになっていたので、尚更変速動作が大きく感じられてしまいました。
トータル的には、とーっても満足しております!