SIDI Ergo 2 Carbon Lite Vernice

今まで愛用していた SIDI Geinus 5 Pro のクリート取り付け部が破損してしまい、さすがにそのままでは危険なので誕生日プレゼントを兼ねて SIDI Ergo 2 Carbon Lite Vernice (ヴェルニーチェ) を購入しました。
一時は購入したサイズが少しきつかったという問題があり、返品と再オーダーという遠回りを経てようやく手にしました。まあ普通じゃとても高くて買えませんが、獄長とポンド安の恩恵を受けて購入に踏み切り、ポンド貯金代わりに貯めておいたヴァウチャーも最大限に利用。:-)

Ergo 2 Carbon Lite Vernice のそれぞれの特徴について、私が 70-80km 程乗ってみた感想を書いてみようと思う。これはあくまで個人的な感想ですので、個人差があることをご承知おきください。

  • カーボンライトソール: これは 09 Ergo 2 カーボンに採用されていたソールに柔軟性を若干アップさせたものだそうです。これにより、ソールの剛性やパワー伝達を保ちながら、足の血流を妨げることのない、快適なソールとなってるらしい。数値的にはたわみ量が 1.7mm から 2mm になったそうです。ちなみに 5 Pro の MILLENNIUM 3 ソールは、3.7mm でした。柔軟性比較表はこちら*1 09 Ergo 2 を履いたことはないので比較はできませんし、そもそも純粋なカーボンソールも初めて。第1印象は、ソールが固いのでとってもレーシーなシューズを履いている気になります。体感としては力が逃げることなく効率よくペダルにパワーが注がれている感じ。硬いけど別に痛いという類のものではないです。採点: ★★★★★
  • アッパー Vernice: これは防水性も兼ねた、引き裂きに強く、汚れが付きにくい素材だそうです。見た目の印象ほど硬い感じはないです。でも別に従来の素材でもまったくOK です。採点: ★★
  • 調整可能なヒールカップ: これはいい! 実際に履いてペダリングすると更にメリットが体感できます。締めつけられているという感じではなく、包み込むようにでもしっかりと踵をホールドしてくれる。かなり気に入りました。採点: ★★★★★
  • キャリパーバックル: 5 Pro だと緩めるときに左右交互にクリックする必要があったけど、これはそんな必要もなく、作りも操作性もワンランク上の質感です。採点: ★★★
  • テクノ2 システム: ベルクロではなくダイヤル操作でワイヤを引っ張ることにより無段階に調整ができます。Ergo 2 の外観上の大きな特徴でもあります。じわーっと包み込んでくれる感じがいいですね。但し、ゆるめるときは爪をスライドさせてから行う必要があるので 2 アクションになってしまうのが残念。この点はスペシャのシューズの方がいいですね。一度使ってみたかったんですけど、6.6 Carbon モデルのベルクロでもいい気がします。特に脱ぐときはやっぱりベルクロが一番楽ちん。採点: ★★★

それから標準で付いてくるインソールは相変わらずしょぼいので、すぐに交換するつもりです。どうせ交換するだろうから構わないのですが、最初から優れたインソールが付属していればどんな感じなんだろうというのも見てみたい気もします。
地味な部分ですが、踵の部分の小さい赤丸の反射素材はかなり効果的です。暗いところでもライトを当てるとかなりしっかり光ってくれます。夜走る身としては、これは有り難い機能です。
カラーは今回ホワイトにしました。ただ全部ホワイトなので、部分的にブラックにして引きしまった感じにするのもありかな。SIDI はパーツが普通に入手可能なのでこういったカスタマイズが簡単にできるのもいいですね。
いいシューズが必ずしも自分の足に合うとは限らないけど、今のところ合っていると思います。肝心なのはこのシューズの性能を引き出すための脚力とペダリングを今から身に付けなくてはならないことです。(^^;

*1:数値は、50kgの荷重をかけたときのソールのたわみ量です