99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」河野 英太郎 (著)。
3か月ぶりのブログ更新。元気で生きております (^^;;
本書は仕事のコツがわかりやすく平易な言葉で説明されています。それぞれのTipsはほとんどが見開き2ページで完結するようにまとめられているので、ちょこちょこと読むのにも適していますね。個人的には新しい発見もいくつかありましたが、既知の内容も多く含まれていたのでもっと若いときに読んでおけばもっと役に立ったかなと感じました。でも読んでいると「あー、あるある。」といった内容が沢山あって、そこが身近に感じられてすぐに実践に移せるのはメリットです。
冒頭で、気遣いや遠慮が過ぎると時間を棒に振ってしまい、マジメ度とパフォーマンスはある時点から比例せずに逆U字にあるとあります。こういったことって実は皆さんの周りにもよくある話ではないでしょうか。
無意識に謙遜や言い訳の枕詞を習慣として使っていることもよくあります。これをポジティブな表現に変えることでプライミング効果を生み出し良い結果や反応が得られるというのは心理学的にも言えていますね。
聞かれたことに答える -- これができていない人が実に多いです。Yes/Noの質問も5W1Hの質問も、ともすると雑音ともいえる周辺情報ではなく聞かれたことに最初に答えるようにすることは重要です。
自分でもハッとしたのが「とりあえず」という表現。私もときどき使ってしまっています。居酒屋での「とりあえず生ビール」はまあいいとして、仕事では「とりあえず」の代わりにある表現を使えというtipsが書かれており、最近自分自身でも心掛けています。
目的とゴールの違いを理解していない、或は意識していないケースもよく見かけます。今さら何をと言われるかもしれませんが、現状はそんなもんです。でもこの違いをきちんと使い分けると、仕事の設営にぐっと説得力が増してくるのは間違いないです。
私が無知で知らなかったのですが、ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが整理した忘却曲線は、仕事を効率よくしていく上でヒントになります。今後は私の物忘れが激しいのは忘却曲線によるものだと思ってくださいw

記憶の忘却は、それがインプットされた瞬間から始まり、20分後に4割、1時間後には6割、一晩寝ると8割を忘れてしまう

ちょっとニヤリとしてしまったのは、「英数字は半角を使用する」というTipsです。私も職業柄、英数字は必ず半角を使用していますが、たまにWebフォームで住所の番地も含めてすべて全角でなければはじかれることがあります。あれは憎悪感すら覚えます。(^^;;
相手の感情を逆なでせず戦略的に話の腰を折るコツは、言われてみると別段特別なことではありませんが、これらがわざとらしくなく自然とできるようになりたいものです。
すっかり定着したワークライフバランスという言葉。最近は働き方改革という言葉もよく耳にします。要は「仕事も私生活も充実させましょう」というコンセプトですが、「生活のために仕事をしすぎない」というニュアンスで語られがち。正しくは「私生活を犠牲にせず今以上にいい仕事をする」なんだなぁと改めて認識させてくれました。
上記以外にもいくつか役に立った内容を列挙しておきます。興味があれば本を手に取ってみてください。

  • 悪い情報ほど先に報告
  • 会議の1/8の法則
  • アンチクライマックス
  • 聞き手側が会議をコントロール
  • KISSの原則
  • 神は細部に宿る
  • 「安易な和」は百害あって一利なし
  • 摩擦は進歩の母、積極の肥料