【自分に影響を与えた10枚 1970年代編】 Day 5: Let’s Get It On / Marvin Gaye

自分に影響を与えた10枚 1970年代編
Day 5: Let’s Get It On / Marvin Gaye
Released: 1973

ようやく5枚目まで来ました。1,2枚目がフォークロック、3枚目にハードロック、4枚目がひとくせあるマルチプレイヤーでしたが、今回は歴史に残る名ソウルシンガーで私の大好きな今は亡き Marvin Gaye のアルバムを選びました。
 
Marvin Gaye と言えば、このアルバムと前作の What’s Going On が代表作だと思いますが、個人的には愛と SEX をテーマにしたこちらのアルバムの方が好きです。
テーマがそんな感じなので、虹色の声とも言われる彼の声が、囁くように甘く語り掛けたり、甘いファルセットボイスに変化したり、ときには激しいトーンで変幻自在に迫ってきます。こんな声で歌われたら誰でも惚れてしまいますねw
 
70年代に入ってからの Stevie WonderMarvin Gaye は従来のシングルヒットを狙う Motown レーベルの中から大きく変身を遂げたミュージシャン達で、2人とも曲作りの才能とコンセプトのあるトータルアルバムを作った点で共通している気がします。
 
1曲目はこのアルバムの看板でもあるタイトル曲でスタートします。いや~、とってもスイートです。捨て曲無しでどの曲も素晴らしいのですが、個人的に好きな曲をいくつか挙げるとすれば、タイトル曲、If I Should Die Tonight, Keep Gettin’ It On, Distant Lover, Just To Keep You Satisfied あたりでしょうか。You Sure Love To Ball なんて結構エロいので周りに注意して再生することをお勧めしますw アルバムを通して彼のレインボーボイスが随所に炸裂しまくっており、歌い方や声がころころと変わりますがうますぎるので全く違和感なく、どれも素晴らしい。
 
素晴らしいのはMarvin Gayeの歌声だけではなく、バックの演奏のクオリティもとても高いと思います。クレジットを見ると、David T. Walker や Crusaders の Wilton Felder, Joe Sample などが参加しているのでなるほど納得です。
しっとりしたボーカルの Just To Keep You Satisfied で幕を閉じ、しばらくは心地よい余韻と感動に浸れる、そんなアルバムです。
リマスター版、Deluxe Edition, SACD など名盤にふさわしくかなり多くの種類がリリースされていますので、ファンの方は何枚も手に入れなくてはならないので大変かもw