「ロングライドに出かけよう」(米津一成著)。
「自転車で遠くへ行きたい」*1 の著者米津一成さんの第2弾。前半は「距離感」の考察、中盤はブルベな人達のインタビュー、後半にノウハウを紹介するという構成です。
距離感の説明は、とても客観的に書かれており、ロードレーサーに乗ったことがなく「距離感」を持っていない人にも分かり易く説明されていると思う。まぁそれでも「距離感」は頭で覚えるものではなく実際に体験してみないと本当のところはわからないのだと思う。自転車に限らずきっとどんな世界でも似たようなものなのかも知れません。
インタビュー編は、読むまでは正直あまり期待していませんでしたが、いい意味で見事に裏切られました。面白いです。ブルベの達人たちの話はとても興味深く、いろんなタイプの人が登場するのでまるでサイボーグ009 状態でしたw 世の中には凄い人達が沢山いるもんです。
ブルベって大人の世界だから、そこがいいですよね
これは平均年齢が高いという意味ではなく精神的に大人の人が多いという意味だそうで、ブルベの達人の方々はノウハウを沢山持っているけど、それを人に教えることになんら抵抗を持たず、しかも断定的な言い方もしないし、押しつけるようなこともないというのである。自分のとっていいことが必ずしも人にあてはまるとは限りませんからね。
(勝手な思い込みかも知れませんが)文面から感じ取れる、押しつけがましくない穏やかな著者の印象と共通していると感じたのは私だけではないのではないでしょうか。
あと本書内で紹介されていたオダックス埼玉オリジナル ブルベのための反射ベスト (1600円) は使い勝手が良さそうですね。購入するには、埼玉のブルベに参加するか、スタート地点に行って買うしかなさそうなのが残念。
埼玉はちょっとわかりませんが、来年また神奈川ブルベにでも参加してみようと思います。