夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ」(水野敬也著)。
友人がお見舞いに持ってきてくれ、入院中に読んだ1冊。
一種の自己啓発本なのですが、涙あり笑いありでのコメディを見ているようでハッキリ言って面白いです。人に薦めたくなる気持ちがわかります。
ある日突然、主人公の目の前にゾウの姿をした奇妙な生き物が現れます。「ガネーシャ」という名を持つ、インドからやってきたこの神様は、主人公の家にニートとして住みつき、1日1つ簡単な課題を出していくのです。しかもかなり胡散臭い。
このガネーシャが何故かコテコテの大阪弁で、その話は下手な芸人よりよっぽどオモローなのです。帯にも書かれていますが、電車の中で読むときは笑いをこらえるのが大変かも知れません。:-)

舞台化や TV ドラマ化されるのも頷けます。舞台の共演者がユーザー参加型の web オーディションから選ばれるというのも面白い試みだ。マイクロソフトが実施する MSN We舞台で、参加希望者はその特設サイトに1分間の自己 PR 動画を投稿。詳細は、We舞台スタッフBlog に書かれているようです。ドラマの公式サイトはこちら

本書には沢山の歴史的人物が登場しますが、ガネーシャは釈迦がダチだったり、松下幸之助を幸ちゃん、本田 宗一郎を宗ちゃん、トーマス・エジソンエジソンくん呼ばわりするw 例えば、「そういや、最近、釈迦と飲んでへんなあ...」といったぐあいである。挙句の果てには、そのダチの釈迦と一緒に富士急ハイランドに行ってしまう...
ガネーシャが出す1つ1つの課題は、すごくシンプルだけどなかなか奥が深い。

成長するために一番効率いい方法はな、コピーや

イノベーションの本などでも同様のことが語られている。でもここでは、人を喜ばすために模倣すると説明されているところがいいですね。
本書は、どうすれば人は成功するのか、ほとんどの人たちが成功しないのは何故なのかという気付きを与えてくれます。しかもユーモアたっぷりに。
久しぶりに TV ドラマ化が楽しみな物語です。