ロードバイクの科学

ロードバイクの科学

ロードバイクの科学」 (ふじい のりあき著)。
この本は、入院する前に読んでいた本で個人的にもお勧めの1冊です。但し、表紙のデザインは最悪ですが... 偶然にも同僚が数名同じような時期に購入しており、我々の間ではベストセラーになりました。著者は、本田技術研究所エンジニアで、ロードバイク歴42年の方です(当然私より年配)。
よくある自転車雑誌などの記事と大きく違うところは、感覚的な説明ではなく科学的に証明した上でのメリットなどを解説しているところでしょう。だから当然説得力がすごくある。その分、難しい計算式が沢山出てきて難解ではある。
それから、本書に親しみを覚える点としては、計算式の元となるデータの多くが著者自身で実験して得られたものを使用しているということでしょう。これはデータの精度云々よりも、本書が好感を持てる点ですね。
Chapter 1 の空気抵抗についての説明などはとてもわかりやすく、私はこれを読んでホイールの選択基準がエアロスポークに絞られました。エアロポジションも大いに学びました。TT バイクにも興味を持つようになったのもこの本の影響です。こういった類の内容は、雑誌でも頻繁に特集されているけど、科学的に裏付けされた解説が載っていることはまずありません。メーカーのホームページでさえも同じです。
Chapter 7 では、手組のホイールについて詳細に解説されています。ちなみに私が入院中に使用している車椅子の後輪のホイールはどうなっているのか調べてみたところ、

  • ローハイトリム
  • 英式バルブ
  • イタリアン6本組
  • スポークは28本
  • クロス組

でした。だからどうだというわけではありませんが... (^^;;