「プロ論。」(B-ing 編集部編)。
50人の著名人が働く人達におくったメッセージを編集した本。例えば、やりたい仕事が見つからなかったり、仕事に行き詰ったり、会社を辞めたくなったようなときに成功体験を持つこういった立派な方々のメッセージを読むことにより、勇気づけられたり自分を見つめなおしたりできるのであろう。「プロ論2」、「プロ論3」と第3段まで出版されているので、そこそこ売れているのでしょう。
50人すべてのメッセージに対して共感できるとは言わないが、いくつかは自分自身(や周辺の人達)と照らし合わせることにより、うんうんそーだよなーと頷いてしまう部分も少なくない。B-ing 編集部だからということは関係ないとは言えないと思うが、この50人の内のかなりの人が転職を強く推奨しているところに時代を感じた。たったの1回だけだが私も転職経験があり、最近は社内転職もしたばかりなので、この本を読みながら自分の選択した道は間違っていなかったんだと勝手に正当化してしまった。ま、いっか。(^^;) 以下抜粋。
危機的状況のときこそ、人は最も成長します。そして、その人の本質が見えるものなんです。
カルロス ゴーン (日産自動車株式会社 取締役社長)世の中には、「やりたい族」と「なりたい族」がいると僕は思っています。同じように見えますが、根本が違います。
木村 剛 (KFi株式会社 代表取締役社長)転職しないことは、能力がないとみなされる時代がやってくる成毛 眞 (株式会社インスパイア 代表取締役社長)リスクを背負うことが、元気の源になる堀 紘一 (株式会社ドリームインキュベータ 代表取締役社長)後ろ髪を引かれるくらい会社を辞めるのなら、次もきっとうまくいくと私は信じています。小谷真生子 (キャスター)国際人である前に、日本人でなければならない櫻井よしこ (ジャーナリスト)会社を辞めるのは、とてもいいことだ何かを犠牲にするくらいの努力をしているか横山秀夫 (作家)目標や理念を持つと、行動が変わる。だから、個人にもマニフェストは必要なんです転職をしないから、ストレスがたまる日本邱永漢 (作家)上司に指示を仰ぐときには、三択の指示伺いが有効佐々敦行 (元内閣安全保障室長)変化の動きに気づき、行動を始める人が増えてきた「わからない」と言える人は、とてもカッコイイ糸井重里 (コピーライター)小さな仕事や小さなスタートが大きな仕事につながっていく失敗は人生の免疫である。味わい尽くし分析せよ先が見えなくたって、まずは一歩を踏み出してみること誰かの役に立つと思えたとき、その仕事は面白いものになるやりたいと言い続けて結局、やらないヤツが多い北村龍平 (映画監督)
- 今日の1曲: Unfaithful Servant / The Band (1972)