世界の日本人ジョーク集
「世界の日本人ジョーク集」(早坂隆著)。日本人をネタにしたジョークというよりも日本人を含めたエスニックジョーク集といった内容です。
帯のコピーなどから、もっと娯楽要素の強い内容と思いきやこれがなかなかどうして結構異文化の勉強になるちゃんとした本です。実際にこういったジョークを使うのは難しいし、注意を要するけど、異文化を学ぶ助けにはなるかも。受け売りとかだけではなく、著者の豊富な海外体験に基づく内容が多いので、薄っぺらな印象になっていないこともよいです。「眼鏡で堅物」といったステレオタイプなイメージがまだ健在であり、ハイテク国家、模倣と独創、裕福、真面目・勤勉、会社人間、集団行動などをネタにしたジョークが多いようです。本書でも触れられているが、こういった日本人のイメージは実際には少しずつ変わってきており、会社人間も減ってきたし、相手をたてる日本人女性というのもひと昔前の感じである。でも根底にあるものはそれほど大きくは変わっていないんじゃないかなぁ。
「モノづくり大国」として紹介されているちょこっとだけ紹介されている中小企業は、日本の底力が大企業だけではないことを証明している。例えば、航空機や宇宙機器部品の北嶋絞製作所、人工衛星などの溶接技術の東成エレクトロビーム、携帯電話の電池ケースや世界一細い注射針の岡野工業株式会社、ワールドカップなどで審判員が使うホイッスルの野田鶴声社など。
国際的な学会の場で遅刻してしまったために、発表の持ち時間が半分になった場合、各国の人々はどうするだろうか?
- アメリカ人: 内容を薄めて時間内に収める。
- イギリス人: 普段通りのペースで喋り、途中で止める。
- フランス人: 普段通りのペースで喋り、次の発言者の時間に食い込んでも止めない。
- ドイツ人: 普段の二倍のペースで喋る。
- イタリア人: 普段の雑談をカットすれば、時間内に収まる。
- 日本人: 遅刻はありえない。
- 今日の1曲: Our Little Angel / The Costello Show (1986)