自転車をめぐる冒険

自転車をめぐる冒険

自転車をめぐる冒険」(疋田 智=文、ドロンジョーヌ恩田=絵とつっこみ)
この本も会社の同僚がお見舞いに持って来てくれた本。ツーキニスト疋田氏とドロンジョーヌ恩田女史の共著。
疋田氏の文章にドロンジョーヌが絵と文章で突っ込みを入れていくという構成で、このドロンジョーヌ パートが圧倒的に面白い。雑誌 BiCycle Club の連載で彼女の文章とイラストが面白いのは知っていたが、この本でのイラストは秀逸である。通常はヘタウマなイラストなのだが、時折見せるイラストはかなりウマい。
担当編集者から下ネタは3割以下でお願いしますと言われたそうだが、私が思うに3割なんて軽く超えていると思う。下ネタ以外の部分も含めて、自転車野郎の妻・彼女にもドロンジョーヌのコンテンツは見て欲しいと思う。疋田氏も「はじめに」にて「本書のメインコンテンツは、めくるめくドロン女史のイラスト & コメントである。」と述べているように、面白い。
疋田氏の文章もそれなりにいいのだが、タイトルとあまり関連性がないような話もあり、ところどころ愚痴っぽいのが、読んでいて気になった。

愛情を注がれた自転車は、事故を起こしにくくなる。
これまたそんなことあるわけがないと思われるだろうが、事実だ。

事故を起こしにくくなったかどうかはわかりませんが、少なくとも私は頷くことはできませんでした。立派に事故にあいました...
それはともかくとして、ドロンジョーヌを共著に持ってきたのは成功でしょう。そこの疋田氏の判断力はお見事。