大人のための自転車入門

Blackcomb2007-09-09

大人のための自転車入門」(丹羽隆志、中村博司著)。ここ数年自転車に乗っている人をよく見かけるようになった。ここで言う自転車とは、ロード、クロス、MTB などの所謂スポーツバイクのことを指している。休日の多摩川のサイクリングロードなどは、渋滞とまではいかないもののそういった自転車に乗った人たちであふれかえっている。しかも30歳代以上の男性が多いようだ。これは、もちろんこういったバイクが安いものではない(むしろ高価といえる)ことも関係しているだろうが、環境や健康にいいとか走ること自体が気持ちいいといった移動のための道具以上の意味合いから中年が好んでいるのかも知れない。もっと若い人達は、バイクと言ってもエンジン付きのモーターサイクルの方に走ってしまう方が多いのだろう。
同僚から借りて読んだ本書も、タイトルが示すとおりそういったオヤジ(中年女性はまだまだ少ない)に向けて書かれた本です。最初の50ページが医学的なネタから始まりずっと健康の話が続くのが、まさに中年向け。(^^;)
2章以降ようやく自転車の話が本格的に始まる。自転車なんて、誰でも乗れるよ。こげばいいんでしょ。なんて思っていると大間違いのようである。まず体に合った自転車選びから始まるのだが、これがなかなか難しい。特に私のように身長が高い人は選択肢も限られてくる。更に適正ポジションやらも重要らしい。それから、パーツ・工具・ウェア・アクセサリと自転車に関連した市場は思ったより幅広い。メンテナンスの仕方も写真付きで説明されており、男って基本的にこういった機械いじりが好きなんだなと改めて納得。こういった部分も人気の秘密なのだろう。
章も進み、自転車にようやく乗れるかなと思いきや、ライディング、ブレーキング、シフティング、ペダリング、ダンシング、コーナリングなどなど実に奥が深いのである。基本的には、これらはまったく出来ない人はあまりいないだろうが、「上手く」できるようになるには慣れや練習、或いは修行(?)が必要なのだろう。私はまだ肝心の自転車がないので、いまのところは「ふ〜ん、そうなんだ」と感心するばかり。
いつの日か自分の愛車で 50km や 100km 走ってみたい – そういう気にさせる本でした。