「強育論 - The art of teaching without teaching」(宮本哲也著)。スーパー塾講師である著者の実践している学習方法や間違いだらけの子育てなどが、独特の強い口調で語られている本。
自らを冷血教師と言っているほどで、その放置プレイの徹底ぶりには驚かされる。突き刺さるような表現で、しかも自信たっぷりで言われると、正直時々戸惑うというか反論したくはなるが、説得力のあることが多いのも事実である。単なる手順暗記ではなく、このようにきちんと試行錯誤学習ができる子供が合格できる中学受験ならば、なるほど親が一生懸命になる気もわからなくはない。大半の親は受験に合格することのために必死に子供に勉強させているのかも知れないが…
小学生の子を持つ親は一読の価値があるが、そうでない人も十分に自分を見直すきっかけになる本だと思う。個人的には、吐き捨てる感じの言い回しがどうも気になるのだが…
多くの失敗や挫折を重ね、そこから多くのことを学びとらなければ成功にたどり着きません。そして成功にたどり着いたら、それはそこで終わりです。つまり、失敗や挫折からは多くの教訓や課題が得られますが、成功から得られるものは結果だけなのです。
だから、努力のご褒美は結果ではなく、成長であると考えれば、失敗を恐れる必要などまったくないのです。
- 今日の1曲: Wild Horses / The Rolling Stones (1971)