Web 2.0 でビジネスが変わる

Blackcomb2007-06-27

Web 2.0 でビジネスが変わる」(神田敏晶著)。一匹狼的な感じのするジャーナリストの著者の体験に基づいて、Web 2.0, CGM が語られています。思いのほか TV や広告のあり方、podcast にページを割かれていたけど、いわゆる Web 2.0 的なサービスの話の部分には他の本とそれ程大きな差はないと思う。
マーケティング的な話で AIDMA*1 から AISAS*2 へ変化しているという部分は、個人的な観点ではちょっと強引じゃない?という気がした。また、Google Video が普及した要因のひとつにアメリカの Closed Caption をあげていたが、確かに言われてみればそうだよなと納得。そうなると日本の TV 放送はかなり不利な気がするけど、逆に映画の類(この場合洋画)はキャプションが100%付いているので便利かも。Google は、最後は「金融」を狙うかもと予想しているところもおもしろいと思った。
本書もこの手の本と同様に沢山のインターネット上のサービスが紹介されているので、後で各サイトを実際に見てみようと思う。面白いものがあれば、ここでも紹介するかも。
著者が同世代であり、語り口が好印象なことと、私と同じく2人の娘がいるからなのかも知れないが、読後は気分は爽快でしたね。よい本だと思います。
そう言えばうちも僕が小さい時は黒電話がリビングではなく玄関にあったなぁ。昔はどこもそうだったのかな?う〜ん、よその家のことまでは思い出せない。

*1:Attention, Interest, Desire, Memory, Action

*2:Attention, Interest, Search, Action, Share