SHURE E3C と Etymotic Research ER-6i の比較

Blackcomb2006-11-08

7月にブログで書いたが、結局その後すぐに SHURE E3C を購入しました。使用してみて3ヶ月が過ぎたので少しメモを。しばらく使ってみると、以前の Etymotic Research ER-6i と比較して、それぞれに優れているところやや劣っているところがわかってきた。ER-6i の最大の特徴である澄み切ってどこまでもクリアにのびているような綺麗な高音は、やはりこちらが優れている。解像度とか分解能という点も甲乙つけ難いが強いて言えばER-6i が鼻先ひとつ出ている気がする。対して E3Cは、まず非常にウェルバランスな印象がある。解像度も高い。低域は ER-6i もタイトに出ていたけど、E3C の方がそれに量感が少し加わった感じである。但し変に低域を誇張・ブーストしているわけではないところが良い。その低域のせいか全体的にトライアングルのバランスで安心して聴いていられる良さがあると思う。派手さはないが、そこが好みであり、スピーカーやヘッドフォンは変な色づけをしない方がいいでしょう。
音質以外の部分では、ER-6i はケーブルのタッチノイズが非常に気になったが、E3C に変えてからは殆ど気にならなくなった。これは歩きながら聴くような時には結構重要である。密閉感は ER-6i の方が少し上かな。インナーイヤータイプ全般に言えることかも知れないが、上手に装着できなければ最低の音しか聞こえてこない。つまりER-6i も E3C も慣れるまで装着のコツがいると思う。さすがにもうコツをつかんだけど、慣れないうちはきちんと密閉できていない状態で安物のポータブルラジオのような音しかしなくて苦労しました。E3C のケーブルは少しごつくて嫌だという人もいるようだけど、私はまったく問題なし。むしろ ER-6i の華奢すぎるケーブルの方が心もとなかった。
全体としては、今のところ大変満足しています。
オーディオ好きとしては、所謂ノイズキャンセリング機能のついたヘッドフォンは購入意欲がわかない。カナル型でも質の高いものがいかに周囲のノイズを遮断するかのいいデモがあるのでお試しあれ。

Sound Isolation Demo
Hear how effective Sound Isolation is at blocking out real-world noise in the Shure Virtual Sound Lab. Launch Demo (Flash)