企業ミシュラン

Blackcomb2006-03-30


またまた入院中に読んだ本です。「企業ミシュラン〈06年版〉IT・サービス業編―これが働きたい会社だ渡邉正裕著 を読むと普通外からは見えない、分からないその企業の内情を垣間見ることが出来てそれなりに楽しく読める。現役社員や元社員からの情報を元にしているようなので、100% 正しいとは言わないまでも確かに内部の人間にしかわからないようなネタが沢山書かれている。ここで紹介されている会社は業種もさまざまなので同じテーブルに乗せて比較するのは容易ではないが、共通項目を選出してそれらについて採点し、最終的にどの企業が5点満点中何点なのかを知ることができる。ちょっと無理がある気もするが、定量的に比較できるようにした努力は買います。
大項目「仕事」については「やりがい」と「キャリア」という小項目、大項目「生活」については「負荷」、「勤務環境」、「リレーション」という小項目、大項目「対価」については「報酬水準」、「格差」、「報酬決定方法」、「雇用」という小項目がそれぞれ設定され、更に各小項目には、1〜10の評価項目が設けられている。例えば、何かと話題の多いライブドアは、仕事=5.0、生活=4.3、対価=3.2、総合評価=4.2 といった具合である。この本を読む直前にあの事件があったので別の意味でも興味深かった。この本は 06年版となっているけど、あと少しだけ発売が遅くなっていたらライブドアは載っていなかったかもと思うと貴重である。隣の芝生が青くみえることもあるが、今回はこの本を読んで家の芝生も結構手入れされてるもんだと再認識した。この本の副作用としては、○○ちゃんのお父さんは○○に勤めてるんだってというような子供の友達のお父さんの話を聞くとこの本の記憶を探り、「はは〜ん」と納得してしまう自分が少し嫌になることかな。