ホームレス中学生

ホームレス中学生

ホームレス中学生」(田村裕著)。
お笑い芸人麒麟の田村が書いた笑えて泣ける貧乏自叙伝。なんと発売からわずか3ヶ月で 100万部突破したというから驚きである。家族の50%(=2人)が読んでいたので、それじゃぁということで読んでみた。
結論から言うと、あまり期待していなかったけど思いのほか面白かった(笑えた)。中学生が吹田市のまきふん公園でホームレス生活をしていたのは、驚きだがその期間についての話は思ったほどページを割かれておらず、芸人になっていくまでの半生が書かれている。よくあるタレント本と思いきや、やさしさあふれる友達のおかんや兄弟愛、自殺を踏みとどまらせてくれたコーチングの達者そうな学校の先生など登場人物に魅力がある。亡くなってしまった母への強い愛は、一貫している。
お姉ちゃんが発見した、ごはんを噛み続けると起きる奇跡は試そうとしたが最後まで辿りつけなかった。お姉ちゃん、恐るべし。(^^;)
amazon.com でのレビューを見ると結構けちょんけちょんに叩かれているけど、田村という芸人を知らない人からすると、ああいった評価になるのかな。私はそんなにひどい本だとは感じなかったけど。
うちの娘も読んだくらいなので小学生にも勧めることができるかも。大人なら数時間で読めるでしょう。たまにはこういう本もいいかもね。