DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記

去年の10月に買った Canon DVD ビデオカメラ DC40 にまつわる苦労話を書こうと思う。正確に言うと、DC40 そのものではなく付属の MyDVD というアプリケーションについての苦悩である。腹も立ったし、ほんまにしんどかった思い出だが、それなりに学びもあったのかもしれない。かなり長文になってしまいました...
ブログでも書いたが、使い方としては、8cm DVDはコスト高なので、両面 8cm DVD-RWで録画していっぱいになったら安価な12cm DVD-Rに一気にダビングして残すという運用を当初から想定していた。念の為、購入前に店員の方にそういったことが、USB接続で付属のソフトウェアを使用して可能かどうかの確認はとった。8cm DVDはXP(高画質)モードで録画すると片面約20分、両面でも40分しか入らないので、DVD-Rにダビングするとちょっと余裕があるけど、自分でこまめに編集することはあり得ないので、DVD1枚に40分はよしとしていた。
購入したものの、そう毎日撮影するわけでもないので、最初の両面 8cm DVD-RW (約40分)がほぼいっぱいになるまでには1カ月強かかった。11月になってから、そろそろ12cm DVD-Rにダビングしてみようと思い、取扱説明書を片手に必要な付属ソフトなどのインストールを完了させてから、実行してみた。

11月11日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

DC40とPCをUSB接続。アプリケーション(Sonic MyDVD)を起動して、PCにビデオを取り込み開始。ん?おかしい。何故か途中で、アプリケーションエラー(Access Violation. 以降AV)になってしまった。取り込み処理も結構時間がかかり、今回のケースは約10分程処理してからAVになったので、「ちぇっ」と思った。気を取り直して、再度実行。げっ、またもやAV発生。つまり、「Microsoftにエラー報告しますか? Yes/No」のあのダイアログが表示されるわけです。そんなアホなはずはない。今日は遅いのでまた明日以降調べよう...

11月12日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

システム要件に反するものはない。Windows Updateで該当する物もない。次に MyDVDの開発元 Sonic Soution のサイトのサポートページなどいろいろ探しまわり、修正プログラムや回避策などのサポート情報が公開されていないかを調べた。ちょっと期待していたのだが、有用な情報や修正プログラムは見当たらなかった。次にインターネットでこういった障害が報告されていないか検索したところ、いくつか類似の問題がKakaku.comの口コミなどで報告されていることがわかった。数こそ多くはなかったが、複数の人達が同じ問題に遭遇して困っているようだ。読み進めて行くが、解決策までたどり着いた人は(少なくともWebを見る限り)いないようである。泣き寝入り、別の市販ソフトをあらたに購入、MyDVDなんて信用しちゃだめ〜、等どれも僕にとってはあまり助けにならないものだった。トホホ... 一体どうすりゃいいんだ。

11月14日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

AVがどこで起きているのか位見てみると、やはりMyDVD.exeというモジュールで落ちていた。SonicのWebサイトにフォームでサポートに問い合わせできるページがあったので、先ずはそこから現象を報告して、対処方法や解決策などを教えてもらうことにした。

11月15日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

ソニックサポートセンターからメールで返信が来た。翌日返信とはなかなかのレスポンスではないか。これは期待できるかもと思いメールの内容を確認した。その一部が下記です。

「ディスクを開く」をクリックした後10分程経過してから「Access Violation」とメッセージが出る症状は事例のない初めてのケースとなります。現状で有効な改善策のご案内が出来ずご迷惑をおかけいたしますが、下記内容にて改善が可能かお試しいただきますようお願い申し上げます。
■バックアップDVDの作成
...ここで単純な片面->片面のDVDへのダビング方法の手順が書かれている...
■常駐ソフトウェアの終了
上記手順でも「Access Violation」のメッセージが表示される場合、お使いのPCにインストールされているウィルス駆除ソフト、...やその他常駐ソフトを無効の状態にしていただき、再度「バックアップDVDの作成」を実行してください。

残念ながら「バックアップDVDの作成」が問題なく実行できることは確認済みだった。但し、この方法だと両面に記録された内容をDVD-R片面にダビングするという僕のニーズは満たされないのである。両面と書いたのだが、こちらの説明不足だったかもしれない。メールで返信する時に、もっと詳しく説明しよう。
2点目に案内された「常駐ソフトウェア云々」は、サポートの回答としては定型文のようなものなのかも知れないが、正直に言うと、今回のケースではまったくの的外れである。
それよりも何よりも、最も気になったのが「Access Violation」とメッセージが出る症状は事例のない初めてのケース」の部分。謙虚になって、これも私の説明不足なのかも知れない。別に「Access Violation」とメッセージが表示される訳ではなく、「Access Violation」つまりアクセス違反が発生するわけである。人によっては細かいことだと感じるかも知れないが、少なくともソフトウエア業界に携わっているエンジニアならば、この表現は気になる。しかも、あたかもそういったメッセージが表示される症状は例がないと言っているように受け取れる。サポートが少し頼りなく気がした。しかし、これからの格闘を思えば、これは単なる序章に過ぎなかった... (涙)

11月16日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

今日も深夜まであれやこれや調べたり試したりしたが、何の解決の糸口も見つからなかった。
そこで、「自分の行い事、購入前に確認済みのこと、代替え案として提示されそうだが受け付けられないこと、今まで試した内容とその結果の詳細、DVDの記録内容の特徴(チャプターが多い)、Access Violationが発生することは紛れもないバグであること」などを独りよがりにならず、前提知識のない相手にもきちんと伝わるように意識してメールで返信した。今回は、Access Violationが理解されていない恐れがあることが判明したので、例の[エラー報告を送信する]ボタンがあるダイアログのスクリーンショットも添付した。午前1時をまわっていた。
購入して嬉しかったはずのDVDビデオカメラが、このMyDVDというソフトウェアのおかげで物凄くつらいものになってしまっている。悲しい...
次の日(厳密には同じ日だけど)の夕方、返事のメールが来た。レスポンスはなかなかいい方である。何か解決策や回避策がわかったのだろうかという期待を持って、メールを読んだ。

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現状で、両面のDVDメディアをご利用のようですが、両面メディアは片面メディアに比べて構造上、書込み精度や再生互換性が低いと一般的に言われています。さらに、片面、両面に関わらずディスクの記録可能容量の限界近くまで書込みを行うと、円盤の外周部での記録精度が低くなるなどの原因でデータが正確に書き込まれ、
ファイナライズが完結できないなどの症状が発生する場合もあるようです。これらは、録画したDVDカメラで再生する「自己録画・自己再生」では見た目上で再生を行う事が可能でも、他の方法でデータ転送などを行なうとデータが正常に読み出せない不具合に繋がる可能性がございます。今回の状況を拝見しますと上記の状況になっているかと推測されます。
:

なるほど。つまり片面20分録画できるディスクでほぼいっぱいに録画してしまうと、その8cm DVDはMyDVD(またはソフトウェア全般?)では読み込めないため、ダビングはできませんということなのか?記録可能容量限界近くまで云々というのは現実問題として多少はあるのかもしれないが、いまいち納得できない... 諦めろということなのか?
しかしながら、今回は3つの提案があった。1つは、エクスプローラで開くことができるかどうか。2つ目は MyDVDから[ディスクを開く]ではなく、[ファイルを追加」にて該当ドライブを指定して取り込みを行うという方法を試してくれというものだった。3つ目は、片面ディスクに5から10分程度の記録でディスクに十分余裕をもたせた状態のディスクを新たに録画して、これをMyDVDから通常のディスクを開くにて取り込みが可能かを確認しろというものだった。2つ目は、仮にこちらの方法が動作したとしても根本的なAVの問題は何も解決していないことになるが、取りあえずはダビングできればよしとしようという気になってきた。3つ目は、何とかディスク一杯近くまで録画したことが原因ですよという裏付けをとりたいのだろう。いいでしょう。どちらもやってみましょう。DVDを何枚かどぶに捨てたけど、ここまで追い詰められたら、そんなことはもはやどうでもよくなっていた。

11月17日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

16日のメールで提案された方法を何度か試した。1つ目のエクスプローラで見えるかどうかだが、問題なく開くことができ、VideoモードなのでVIDEO_TSというフォルダが見えます。2つ目の[ファイルを追加]を実行する方だが、、[ファイルを追加] にてファイルを追加しようとすると、コモンダイアログが閉じた後にやはりAccess Violationになってしまった。もしかすると奇跡が起きるかも知れないと期待したが、その期待ももろくも崩れ去った。(涙) 別のディスクに5分ほど録画してからMyDVDできちんと読めるかどうかは明日以降時間を見つけて試してみることにする。
取りあえず以上の内容に加えて下記を書いてニックサポートセンターに返信した。もうすぐ1時。疲れた...

この方法でも、MyDVDにファイルが取り込めない場合はやはりディスクが正常に書き込まれていない可能性が高くなります。

この8cmDVD-RWは今回初めて使用したディスクなので、ディスクそのものに問題があった可能性は低いはずです。もし本当に「はやはりディスクが正常に書き込まれていない可能性が高くなります。」とあるようにディスクが正常に書き込 まれていないとすると、購入したばかりのCanon DC40が不良品である可能性が高いと仰っているわけですよね? 冷静になろうと自分に言い聞かせる。

11月20日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

今まではレスポンスがいいのが救いだったけど、今回はちょっと遅い。返事がないことを催促する意味でメールを再送した。
その際に無駄とは思いつつ、更に下記の質問を追加した。

[ファイルを追加] にてファイルを追加しようとすると、コモンダイアログが閉じた後にやはりAccess Violationになってしまいました。通常のメニューを選択しただけのごく普通の操作でAccess Violation が発生するので、明らかに不具合です。かつ回避策もありません。これについてサポートセンターの対応をお聞かせください。サポートセンターがDC40が録画したDVDに問題があるためPCに取り込めないと言うのであればCanonにその旨伝えます。Canon側も当然こういった問題があることは認識していますよね? こういった現象(Access Violationが発生し、PCに取り込めない)は、私に限ったことではありませんよね?既知の問題ですよね?今まで手持ちの2枚の8cm DVD-RWでVideoモードで録画しました。2枚ともMyDVDでアクセスするとAccess Violationになってしまいます。エクスプローラで開くことは問題ありませんでした。

11月21日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

サポートセンターより返事あり。

CanonのDVDビデオカメラで撮影されたDVDビデオがMyDVD for Canonに取り込みができないといった症状はいくつかお問合せをいただいていおりますが、取り込み時に標記のAccess Violationが表示されるといった事例については確認されていません。

むぐぐ。だから何度も言っているように「Access Violationが表示される」のではなく、Access Violationが発生するのです。:-(

取り込みができない場合の原因としては、両面のDVDメディアに対してメディアの記録可能容量一杯近くまで録画されてしまった場合に発生する事例が多いようです。この他、DVDメディア自体の品質やDVDビデオカメラとの互換性に起因するケースもございます。

こりゃ困った。記録可能容量一杯近くまで録画するなということなのか?この「一杯近く」というのが極めて曖昧な表現で、万が一これで回避できるとしても、一体何分(または何%)までは録画OKだというのか?
後半のメディアとDVDビデオカメラとの互換性は、まずあり得ない。Victor の DVD-RWCanon のビデオカメラ。互換性があったら大きな問題である...

事例がない症状となりますので原因の特定が非常に難しい状況となりますが、何らかの事由でMyDVDが該当DVDメディアを認識できない状況が発生している模様です。解消のお約束はできかねますが、CanonのDVDカメラで録画したDVDメディアをパソコン内蔵のドライブを使って他のDVDメディアにコピーを取っていただくか、内蔵ハードディスクにCanonのDVDカメラの該当ディスクから「Video_TS」をコピーしていただき、カメラをパソコンから外した状態でMyDVDを起動後、ファイルを追加にて「Video_TS」内の「VIDEO_TS.IFO」ファイルを取り込んだ状況をお試し下さい。また、パソコンに複数のUSB機器が接続されているなどでパソコンがCanonのDVDカメラを正常に認識できないケースなども考えられます。お手数ですが、MyDVDを起動しない状態でデバイスマネージャー上でCanonのDVDビデオカメラが正常に認識されているかもご確認下さい。

まずは色々とありがとうと言っておきます。しかし、残念ながら有用な情報は何1つない。過去の事例がない症状だとお手上げなんだろうか?そもそも何度言ってもAccess Violationが理解されていないようなので、過去の事例とちゃんと照合した上で事例がないと言っているのか、バグの言い逃れで言っているのかもわからん。いずれにせよ、調査しようという姿勢はまったく感じられない。有用な情報はないものの、いろいろと書いてきてくれる努力は買いましょう。でも、だんだんイライラしてきた。
USB機器が認識されていないだとぉ?認識されていないビデオカメラからどうやって録画映像を指定して(途中で死ぬが..)取り込むことができるというのか?対応マニュアルに書かれていることを並べているだけなのかという気がしてきて、更にイライラしてきた。いかんいかん。冷静に。
取りあえず下記のような内容を盛り込んで返信した。クレーマーと思われると困るなぁ...

> CanonのDVDビデオカメラで撮影されたDVDビデオがMyDVD for
> Canonに取り込みができないといった症状はいくつかお問合せを
> いただいていおりますが、取り込み時に標記のAccess Violationが
> 表示されるといった事例については確認されていません。

また同じことを書きますが、「Access Violationが表示される」のではなく「Access Violationが発生する」のです。Access Violationの意味がわからないということはないので、説明するのも失礼かとは思いますが、例えばメモリ上のアクセスしてはならない(確保されていない領域等)アドレスに書き込もうとして例外が発生するような現象を指しています。アプリケーションがハングするとかクラッシュする、お亡くなりになるなどとも言いますね。典型的なソフトウェアのバグです。通常、XPの場合ですと、「エラー報告をマイクロソフトにしますか?」とか何とかいったようなダイアログが表示されます。必要であればスクリーンショットを送りましょうか?今回のMyDVDのケースもこれですが、実際はAccess Violationが発生しています。
話を戻すと、上記をふまえた上で「こういった事例については確認されていません」ということですか?? お知らせください。
ちなみに御社では、実際にCanonのDVDビデオカメラを使って現象確認すら行っていないのでしょうか?デバッガを接続すれば、Access Violationがすぐに発生することが確認できるはずですが...
> 取り込みができない場合の原因としては、両面のDVDメディアに
> 対してメディアの記録可能容量一杯近くまで録画されてしまった
> 場合に発生する事例が多いようです。
これは以前も伺いました。両面のDVDメディアに記録可能容量一杯まで録画した場合にPCに取り込めないというのは MyDVD 固有の「仕様」だということでしょうか? そんな仕様の記述
はどこにも書かれていませんが、もし万が一それが仕様だと言うのであれば、何分まで記録しても大丈夫で何分以上記録すると取り込めないのか教えてください。そうでなければ「仕様」にそった運用ができませんよね?

11月24日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

今日は休暇をとったので、平日にサポートに電話できる珍しいチャンスなのでサポートセンターに電話して現象を説明する。サポートの方は、女性の方で最初はなかなか的を得ず少し苦労したがどうにかこちらの問題を理解してもらった。結論から言うと何の進展も得られなかった。それどろこか、逆切れされて正直あきれてものが言えなかった。
サポートの人は、「そのような問題は聞いたことがない」とかこちら側のPCとの相性だとかどうでもいいことばかり言ってくる。聞いたことがない問題=お手上げ という式が立派に成立しているようでそれ以上調査しようという姿勢すら感じられない。以前も言われた、メディア一杯近くまで記録すると問題が発生すると言われた。
平然とした口調で「容量いっぱいになったディスクを取り込めないのは仕様です」と言われて目が点になった。じゃぁ一体どれくらいまでならばOKなのか教えてもらわなければ恐くて録画できない、と詰め寄ると最初はわからないと言っていたが、ちょっと怒っているような口調に変わり「じゃぁ、5分くらい余裕を持って」と言うではないか。「じゃぁ」ってどういうことよ? 5分余裕を持てば本当に大丈夫なの?」と確認すると、「20分が一杯とすると、15分なら大丈夫なはず。それで大丈夫だったら、16,17,18分と試してみてください」と平然と言われました。百歩譲ってこれが、一般的に言われる内容からの推測だったとしても、さすがにこういったいい加減な情報を案内するのはいかがなものかと...
しかも適当な数字を言ったあげくには「聞かれたから答えただけで、約束はできない」と言いやがった。
イライラしてきたので話を変えて、「こういった問題は開発チームに報告するなりして調査してもらえるんですよね?」と聞くとマニュアル通りに「開発チームにフィードバックさせていただきます」という答えが返ってきた。「開発部隊は日本ですか、それともアメリカなんですか?」と聞くと、「どこにあるのかは私にはわかりません」ときっぱり。どうやってフィードバックするんでしょうね?サポートとのパイプは極めてゼロに近そう...
それからしばらく押し問答が続いた後、「他社さんのソフトを使っていただければそういった問題もなくなると思います。当方ではどれと具体的には申し上げられませんが、そういう方法もあります」と終いには自分のところのソフトの不具合を修正しようとする姿勢すら投げ捨てしまいやがった。絶句... (本当にあえてしばらく沈黙をつくった)
くやしいけど、これ以上この人と話していても何も解決しないことだけはあきらかなので電話を切った。もちろんこれは担当者レベルの問題ですべてのサポートの人がこうだとは思いません。恐らく極端な例に遭遇したのでしょう。この苛立ちを一体どこにぶつけりゃいいのだろう。困った...

12月1日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

11月21日に送ったメールに対しての返事が10日経ってもないので、催促した。

12月4日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

返信が来た。どうやら11月24日に既に返信したそうだ。何故届かなかったのだろう。Windows Live Mailがメールをロストしたというのだろうか?謎だ...
それはともかくとして、返信内容の抜粋は下記の通り。

さて、お問合せの「Access Violationが発生する」件ですが、当方の検証やお客様からのお問合せではこちらのような症状は確認されておりません。ただし、お客様からのお問合せにつきましては、全てのお客様が
パソコンにお詳しいわけではございませんので、エラーメッセージや症状を正確にご申告いただけない場合が多くございますので、同様な不具合が発生していない事を100%保障できるものではございません。

なるほど、そうきたか。何だか事態を収拾する方向に持って行こうとしているように受け取れなくもない。

次にディスクから取り込めない状況ですが、こちらはMyDVDの仕様ではございません。また、この点も当方でディスク容量一杯に録画したDVDビデオからの取り込み検証を多数行っていますがこのような症状が発生した事例はございません。両面ディスクの再生互換性については一般的に言われる内容から推測をご案内したものとなります事をご了承頂きますようお願いいたします。

う〜ん、それじゃ結局どうすればいいの?(他にも記録済みのDVDメディアを他のメディアに複製する方法も案内していただいた。今回のトピックとは少しずれるので割愛)

12月5日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

下記のような内容で返信。

別に100%保障していただかなくても構いませんが、これほど簡単に再現したので既知の問題なのかと思い「同様」の問題がないのかと思って尋ねました。少しだけ調べましたが、苦労している方は少なからずいるようです。
http://kakaku.com/bbs/-/SortID=5458552/
http://kakaku.com/bbs/-/SortID=5401732/
http://kakaku.com/bbs/-/SortID=5354345/
こういった長いやりとりを行うよりもエラーログか何かを出力して、それをサポートに送ってもらった方が問題の切り分けとして手っ取り早いと思うのですが、なぜそういうことをしないのか少し不思議です。今まで頂いたさまざまな「お試しください」の方法を試すのであればログファイルをメールで送ることの方がよっぽど簡単です。もちろん、これは回避策の提示ではなくなるべく早い時期に修正プログラムをリリースする為ですけど。サポートコストって馬鹿にならないですよね、きっと。
修正プログラムがリリースされるかどうかはわかりますか?
今までのやり取りから察すると、

  • ソニックサポートセンターでは認識していないようだが、同様の現象は他でも発生している
  • 修正プログラムの提供は不明
  • 回避策はなさそう

ということで他社の市販ソフトを別途購入という方法しかないような気がしております(信じられないが、電話サポートでも勧められた)。いかがでしょうか?

12月9日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

返信がないので、再送。

12月12日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

返信がないようなので、再々送

12月16日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

返信がないようなので、再再々送

12月18日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

返事が来た。12月11日、及び13日に返信していたらしい。妙だ。迷惑メールフォルダにも入っていない。一体どこへ消えたのか?ちょっと怖くなってきた。返信内容は

  • 当方の検証に於いて再現ができない症状となりますので的確な解消方法のご案内に至っておりません。
  • 原因の特定ができない状況下に於いてご案内する解消方法や要因につきましてもあくまで推測の域を出ておりません。
  • 記録時間につきましても当方で「ディスク一杯」書込みを行った検証を行っていますが特に問題なく取り込みが可能となっています。但し、再生時にまれに不具合が発生するので「可能性の1つ」として案内しました

アプリケーションソフトをご利用にあたり発生する不具合につきましては製品の不備によるものも決してゼロではございません。この場合、同じ症状が殆ど全ての環境で発生しますが、不具合によっては特定の環境のみで発生するものもございます。このような場合、原因としては回避的な表現となりますが「互換性」「相性」も無視できないのが現状です。このような場合、サポートしては不本意ながら利用環境において互換性が良い製品をお客様に使っていただくしかない場合があります事をご了承下さい。

とあった。
Canonの説明書にはMyDVDについてはSonicサポートセンターへ問い合わせてくれと明示的に書かれているので、無駄とは思いつつ、一応サポートセンターに相談した。勿論何も解決できなかったのだが、かなり長い時間状況把握のために費やしてもらい、いくつか回避方法を模索するためにその場で試しながら進めたがやはり駄目だった。MyDVDについての電話サポートはあっさり断られるかと思いきや、非常に感じのいい担当者が親身になって相談にのってくれた。本来そうであるべきSonicサポートセンターの電話口とは大違いだ...

12月20日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

このやり取りの疲れもピークに達してきたので、下記のように返信した。

お知らせしたようにそれほど稀な現象でもないのですが、こういった抽象的な内容をメールでやり取りしているだけでは、解決の方向へ向かう気がまったくしません。多くの人がそうなのかなと思ってきましたが、そろそろ疲れてきました...
サポートの方はソフトウエアの開発のバグに関しての知識がどれほどあるのかは不明ですが、この手のバグはそれほど複雑な現象ではなく、むしろ単純にアクセス違反でアプリケーションが終了してしまうので原因究明はむしろ簡単な場合の方が多いはずです。
指示していただければデバッガを設定したりダンプを吐き出したりすることをやりますよ。延々と外堀を攻めていくやり方よりはよほど単純で早いような気がします。通常はそれが難しいのでログを出力するわけですが、そういったオプションもないようなので、デバッグもしくはダンプしか思いつきませんね。
以前電話でサポートの方に「開発はどこで行っているのですか?日本国内ですか?」と尋ねたところ、知りませんと言われました。ちょっとびっくりです... その直前には「かしこまりました。開発元には
フィードバックしておきます。」と言ったのになぁ...
恐らくサポートがデバッガを使って云々というのはこの手のアプリケーションではあまりやらないんでしょうね。そうならば、正直言うと並行線のままで溝がうまることはまずありえない気がしております。本当に疲れてきたので、悔しくて腹が立つけどあきらめましょうか? (つまり、DVDビデオカメラはソフトもろとも処分するかなにかを考えますという意味です)
無意味なコメントかも知れませんが、容量いっぱい記録するとまれに起こるのであればその現象を特定してバグを修正するように開発元に働きかけてください。私は恐らく2度と購入しないと思いますが、将来のユーザーがこんな疲れる思いを強いられるのがかわいそうなのであえてお願いさせていただきました。製品のクオリティが向上することを祈っております。
Canonにも販売店にもこのことは伝えました。
疲れ果てたので終りにしましょうか?この質問に対しては単に Yes/No の答えで結構です。

12月22日 (DVDビデオカメラ付属ソフト格闘記)

しっかりと確信にふれずに要点をぼかした独特の至極一般的な回答が返ってきた。デバッガなどの知識はサポートセンターにはないとのことであった。
コンシューマ向け製品を買ったはずが、アプリケーションが結局動作せずにいろいろと格闘するはめになり、ものすご〜く疲れた。
くやしいけどこれ以上やり取りを続けても何にも得られそうにないので、Sonicへ何かを期待することはこの時点で諦めた。他の方法がないか考えることにする。
それから悩んだ末に購入店であるカメラのキタムラに行って店員さんに一部始終すべて事情を話した。「申し訳ありませんでした。サポート窓口で対応していただく他ありません。」とか何とか言われると想像していたけど、だめもとで別商品との交換を申し出た。購入後1ヶ月以上経過していただけに無理かなと思った。最初は無理と言われたが、粘ったら差額代金を負担するのであれば交換いたしますと応じてくれた。その店員さんに非があったわけではないので何度も謝ってくれた。結局プラス2万円程の出費で Sony HDR-HC3 と交換してもらうことができた。今度はmini-DVテープにハイビジョン記録ができるもので、DVDではないので今回のようなトラブルはまずないだろうということでこれに決めた。Canon のHV10も迷ったが新製品のため価格がまだ高いということと同一メーカーにするほどの勇気もなかった。
ものすごく疲れた経験だったけど、アプリケーションの品質の低さとサポート要員のレベルの低さを実感するとともに消費者側つまり自分で購入前に口コミ情報などをもっとしっかり調査しなければいけないなという教訓を得た苦い体験でした。