先週、朝バイクに乗っていたら、フロントブレーキでよくあるディスクブレーキの音鳴り、つまりローターがパッドに擦れてシュッシュッと音がする症状、が出たのでキャリパーを覗いてみると金属の戻りばねがずれている気がした。そこで、止まって指でその戻りばねのずれを適当に修正しようと思って押したら、何やらググっとずれてしまった。あれ?こんなに簡単にずれちゃっていいの?と思ったけど、そのまま走りだそうとしたら、案の定盛大に音鳴りが...
バイクは Canyon Endurace CF SLX, ブレーキはSRAM Red 22 Road Hydraulic Disc Brakeです。
もうシュッシュッと擦れるなんてものじゃなく、ブレーキがかかりっぱなしの状態に近いです。取りあえず脇に止めてトルクスT25でキャリパーの位置調整を試みたけど、どうにも手に負えない状態になってしまった。
自宅から3~4kmの地点だったので、キーキーと盛大な音を響かせながら何とか帰宅。その後、腰を落ち着けてキャリパー位置を調整したけどまったく解消せず。これはよくあるローターが擦れる現象ではないなと思い、ブレーキパッドを外してみることに。
なんせ去年の夏に購入してから一度もブレーキパッドを外したことがないし、油圧式ディスクブレーキの仕組みもさっぱりわかっていないから、少々不安だったけど一応取り外しは完了。
見てみると、なんだかパッドが消耗しているように見える。新品のときの状態をよくわかっていないので、取りあえず見様見真似で頑張って取り付けようとするが、何度やってもうまくいかない。
1つ目の原因はブレーキパッドの摩耗でした。それもかなりひどくて摩耗し過ぎて戻りばねの片方が折れてなくなっていました。
市販されているものの写真を見ると戻りばねの形状はコの字だけど、私のものはL字。
このL字でかつパッドがすり減ってなくなっているので、戻りばねのひっかかりがまったくなく、パッドでそっと挟むという状況になっていました。これだと何度やっても装着時にどうしても戻りばねがずれてしまう。最初はどんだけ職人技が必要なんだと唖然としたが、単にパッドが削れ過ぎていたのとばねが折れていたからでした... しかしよくこんな状態で乗ってたな... (滝汗)
これはもうブレーキパッドを交換するしかないなということになり、平日ショップに行く時間はないので取り急ぎ amazon で注文。純正にしようかとも思ったけど、今回はコスパの良さそうな3rd party MicroOHERO の Hydraulic disc 用ブレーキパッド メタルパッドを購入。(当たり前ですが) しっかりパッドの山があるので戻りばねがしっかりかかり、ずれません。ブレーキパッドの装着も職人芸無しでできます。
ところが、隙間がせまくてパッドが入りません。これはすぐにピンときました。よくあるピストンが出てきちゃっているという現象です。こんなこともあろうかと ParkTool ディスクブレーキ ピストンプレス PP-1.2 を買っておいたので、こいつの出番です。マイナスドライバーでもできなくはないのでしょうが、やはり専用工具は使いが手もよく安心ですね。この出てきたピストンを押し戻すのは思ったより力が必要でしたので、この工具はやはり重宝しました。
後は、ローターがパッドと擦れないポイントを探して、T25でキャリパー位置を決めます。試走でセンター出しをして、ようやく乗れるレベルまで回復。異音もなし。純正の半額以下のブレーキパッドですが、10km程度乗った限りでは普通に使えます。耐久制度はこれからですね。ダンシングでバイクを左右に振るときにかすかに擦れる音がしますが、これはまた後日チェックするとしよう。