ディズニー ありがとうの神様がおしえてくれたこと

ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと」鎌田 洋 (著)。
ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと」の次に読んだ本がこれ。こちらも同様に3つの短編を通じての自己啓発本です。これもなかなか良いお話で第2話の「真冬の桜吹雪」でのお父さんが娘に言った言葉「晴美、最後までお父さんの人生を輝かせてくれてありがとう。そしてお父さんの娘に生まれてくれてありがとう。...」辺りでグッときました。泣けます。
ディズニーでは「4つのC」というものがあるそうです。「Curiosity (好奇心)」、「Confidence (確信)」、「Courage (勇気)」、「Constancy (一貫性)」。これを守り抜くことでディズニーランドという世界を創造できたということです。
第3話では、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震のときのディズニーランド、ディズニーシーの様子が書かれています。ディズニーランドが行った奇跡の対応はすごい、と語り継がれています。年間180回もの避難訓練は行われているディズニーランドだからこそできた、もしかすると奇跡ではなく必然なのかもしれません。いったいどんな対応が行われたのかはぜひ本書を読んでみてください。
「ありがとう」という5文字の言葉のために、ここまで徹底したサービスを実行できるのは、実に学ぶべきことが多いです。

達成したものはすべて力を合わせた結果である。組織がなければ何もできない。組織の中では、各個人に対し敬意が払われている

自分にできることなんて限られているし、自分が必要とされている場所なんてない。そんなふうにあきらめがちなことが多いが、どんな場所にいても、ほんの少し勇気を出して一歩踏み出し、まわりの誰かに手を差し伸べる。手を差し伸べられた人は、「ありがとう」と伝えてみる。家族でも友人の集まりでも、組織でもそれができるようになればいつしか大きな力を生み出せるようになる気がしました。

その時は気づかないかもしれないが、失望することが最高の結果を生み出すこともある
ウォルト ディズニー