YAMAHA から DENON の AVアンプへ買い替え

年末の痛い出費がアンプが壊れたことです。15年程愛用していた YAMAHA DSP-AX1 がついにその役目を終えました。当時のフラッグシップ AV アンプは性能的には大変満足していました。

過去にも何度か修理をしたので、フラッグシップ製品の割には故障が多かったのも事実です。去年からときどき調子が悪くなっていたので覚悟はしていました。当時物量を投入したこのアンプは重量28kgという大物で、まるで空母のような存在感を示していました。
また、今や HDMI 全盛の時代なので、そういった面ではこれからずっと使い続けるのも厳しいなとは感じていました。かと言ってまたフラッグシップ機や LINN の製品などを買うかと言うと、プライオリティ的にも予算的にもそれは完璧に無理なので、国内メーカーのエントリークラスの価格帯でありながらしっかりしたものを探していました。
そこで決めたのが、DENON AVR-X4100W です。重量は 12.6kg なので、DSP-AX1 の半分以下。拍子抜けするくらい軽いです。

話題の Dolby Atmos対応や、Hi-Res Audio対応、Bluetooth, Wi-Fi, 4Kアップスケーリングなどなど。4Ωスピーカーもドライブできます。
まずは音場補正技術「Audyssey MultEQ XT32」というものを使って、画面の指示に従い、接続されたマイクを8か所にセットし、それぞれでテスト音を拾って最適化してくれます。

そうやって設定が終わった後に出力された音は素晴らしいものでした。DSP-AX1 と比べると価格は40%くらいですが、音質はむしろAVR-X4100Wの方がよいくらいです。テクノロジーの進化に驚かされます。最新のデバイスはこれほどまでに進化しているのかと思うと、コストパフォーマンスがかなり高いといえるでしょう。マルチチャンネルの映画はフロントもさることながらリアスピーカーの能力が一段上がった気がします。2チャンネルの音楽再生も DSP-AX1 より S/N比や解像度が一段上がったように聴こえました。
PCの iTunes で再生する曲を Wi-Fi 経由でアンプで再生したり、iPhone に入っている音楽を AirPlayで再生したりすることもお手の物です。AirPlayではアンプので電源がスタンバイ状態でオフにしておいたとしても、再生を開始すると勝手にアンプの電源がオンになり再生が始まることに感動です。なんと簡単な操作なんでしょうか。

こうなるとNASが欲しくなるし、DSD再生にも興味が沸いてきます。そうなるとますます CD をトレイに置くという行為を行わなくなるでしょうね。でも圧縮音声を買うくらいなら、同じ値段かそれ以下でCDを買った方がよほどいいです。
アンプのコスト削減に伴い、アナログ6ch入力を捨てました。その結果、現在私が持っているユニバーサルプレイヤーSACDのアナログアウトを入力できないので、このままではSACDが再生できなくなってしまいました。SACDのマルチチャンネルもデジタル出力できるプレイヤーも安価であるようなので、直近のソリューションはそのプレイヤーを追加するということになりそうです。
AndroidiOSアプリの DENON Remote でAVR-X4100Wの操作ができます。私はiPhoneで試してみましたが、これはかなり便利。赤外線リモコンではないので、隣の部屋にいても操作できたりします。ネットワークオーディオの時代にふさわしい操作性ですね。