Aja (SACD) / Steely Dan

Aja (SACD) / Steely Danが発売されるというニュースを知ったのは5月だったでしょうか。私が最も SACD 化を望んでいたアルバムなので、こんない嬉しい知らせはなかった。しかし、この消費者に喧嘩を売っている価格は何だ。こんな高い値段でも売れるんだと思われると腹が立つので買わずに我慢してやろうと思ったけど、限定生産と言われると弱い。アフィリエイトで取得した amazon ギフト券が 2,000円程あったのでそいつを使って予約。そしてようやく最近手に入れました。ユニバーサルミュージックさん、コストがかかったのでしょうが、この価格はいくらなんでも酷過ぎです。*1
オリジナルは 1977年、Steely Dan の代表作。リマスターCDも十分高音質だったので、SACD でどれほど音質が向上するのかと半信半疑でしたが、やっぱり SACD の方が生々しさがワンランク上でした。国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスターとのことで、個人的には PEG の音が一番美しく思えた。ちなみに紙ジャケです。
各曲ともドラマーが違い、スネアやタムの音もそれぞれで、その質感も SACD の方がよくわかり、凄腕ギタリストやベーシストも凄くクリアに鳴ります。SACD は 2ch 仕様ですが、あの Aja のガッドのドラムをマルチチャンネルで囲まれるような感じで聴くとどうなるんだろうという願望は捨てきれません。
Steely Dan のファンで SACD プレーヤーを所有している方は、価格が許すのであれば手に入れておくことをお勧めします。ジャケットインナーの日本語解説は、音楽ファン向けというよりも、完璧にオーディオファイル向けの内容であるという事実が、この SACD の購買層を如実に表していますね。

*1:ちなみに U.S. の amazon.com で日本版を輸入する形で買う場合は、なんと $83.98 でした。Unbelievable...