Selle SMP Glider

サドル探しの終わらぬ旅が続きます。愛用していた Selle Italia Flite Gel Flow はお気に入りのサドルなんですが、ロングライドのときに尾てい骨があたって痛くなることがありました。そこで尾てい骨があたらずに快適そうなサドルを探して、行き着いたのが Selle SMP Glider です。3週間ほど前から装着して試していたので、この辺りでブログを書きます。
Selle SMP のサドルは、evolution < stratos < glider < pro < plus の順に後ろのモデルになるほどパッドの量が増え、幅も広くなります。当然重量もこの順に増加します。
Glider のカタログ重要は 260g、実測では 267g だったので、それ程違いはないですね。今まで使用していた Selle Italia Flite Gel Flow が 240g だったので約 20g 増加になります。これは Glider が重いというよりも Flite がよく 240g に抑えたなといったところでしょうか。

   上から見るとこんな感じ。真中がぱっくりと空いているのがよくわかります。
後ろから見るとよくわかりますが、真中だけでなく尾てい骨があたりそうな辺りがぽっこりとくぼんでいるのがわかります。実際座ってみると尾てい骨はまったくあたりません。

   後ろから見ると SMP ロゴとイタリア国旗が Hand made in Italy を主張しているように見えます。
横から見ると座面がかなりうねうねと湾曲しており、先端の部分の曲線などはまさにコンコルドのようです。

座面のロゴ文字などはプリントではなくすべて刺繍です。皮の張り具合などもなかなか質感が高そうに見えます。

横から見るとうねりがすごいですけど、下の写真のように正面などからみるとそれはわかりづらく、側面などは直線的ですらあります。丸みを帯びた感じは見受けられませんね。
そしてサドルをシートポストに付けて、ふと正面から見てみると、その光景はまさにダチョウそのものでした。
先端が口ばしに見えてきます。
セッティングは先ずは付属のマニュアル*1に従い、前後位置は真中、角度は水平に取り付けて乗ってみます。
これでは前過ぎであることがすぐにわかったので、1cm 下げて乗って、更に 1cm 下げてみました。でもそうするともっともペダルが遠くなる位置だと少し遠すぎるかなという気もしますが、これでしばらく乗ってみました。
ところが今度はペダリングするとどうも骨があたって痛くなります。坐骨というよりも(名称が正しいかどうか自信がありませんが)恥骨(?)の部分があたるのです。Flite Gel Flow や Alione に比べると幅が 6mm 広くなっているので、それが影響しているのかも知れません。そこで今度はサーチ男さんにアドバイスしてもらったことを思い出し、少し前下がりにしてみました。すると確かに当たっている骨の部分はかなり和らいだ気がします。
今度はどうもペダルが遠くなった気がするので前後位置をもとに戻す感じで何度か調整。レールにメモリが付いているんですが消えかかってよく見えないんですw 結果的には恐らく基準値より 1cm ほど前に出したような気がします。
骨盤を立てて長時間乗ると骨盤が痛くなります。恥骨の部分も 10km を超えると痛みます。そこでサドル高を 2mm 程下げました。サドルを下げるという行為は、何だか敗北感のような味わいを感じるのですが、この際そうは言ってられません。
その後少し前下がりにし過ぎたので、フラットよりほんの少しだけ前下がりの位置まで戻してみました。現在はこんな感じです。
まだまだ調整の余地はあるのでしょうが、想像していたよりもパッドはきいていません。Flite Gel のようにシェルがしなるということもあまり感じられないので、クッション性は以前の方が上でした。私の尻が肉薄で骨がごつごつしているのがよくないのでしょうが、ノンストップである程度の時間乗ると骨があたるのが痛いです。でも、尿道の部分はぱっくり開いているだけあってものすごく快適です。最初は便座の上に座っているのかと思うほどでした。これだとヒルクライムでもしびれることはないかもしれません。
骨があたって痛いのはつらいので、もう少しサドルポジションや座る位置などを工夫してみようと思います。

*1:なんと日本語のページもありました。しかし翻訳はひどいもので、結局英語の方を読まないと意味がさっぱりわかりませんでした