「自転車会議! なぜ、各界のトップランナーは自転車を選ぶのか」(疋田智 + 片山右京 + 今中大介 + 勝間和代 + 谷垣禎 著)。
これも市立図書館で借りた1冊。
疋田さんがファシリテーターを務めて、片山右京山、今中大介さん、勝間和代さんと自転車についてディスカッションしています。第1部で自転車の魅力、第2部で問題点と今後について、第3部は今後どうしていくべきかや谷垣さんへのインタビューという構成。会議といっても堅苦しいものではなく、みなさん楽しんで好き勝手なことをしゃべっている和気あいあいとした様子です。
このメンバーが自転車界*1に与えてきた影響は大きいし、今後ももっと宣伝していただきたい。一般的な知名度でいうと勝間和代さんなんだろうけど、私にとってはあの方の自転車に対する思いと私のそれとでは種類が違う気がします。片山右京さんや今中大介さんが自転車をスポーツとして捉えているのに対して、勝間さんは移動手段だと思う。移動手段も突き詰めるとママチャリからロードバイクに変わるんでしょう。
特に片山右京さんの話は同世代ということもありとても共感がもてました。まさに生涯スポーツです。
年齢に対する抗いみたいなものです。なんか、この年になっても自転車のお陰で挑戦し続けられる。
疋田さんのうんちくも相変わらず大したものですが、印象に残っているのが右折の手信号のお話。道交法では、右折するときは、右に手を出した「まま」曲がらないといけない、動作が完了するまで、手信号をやめちゃいけないって書いてあるそうです。そんな危ないこと誰もやらない。実際、交通安全教室で警官がフラフラしながらそれをやってみせるそうです。(^^;
面白かった提案は、首都高の高架の下に自転車レーンを作るというアイデア。効果が屋根になって雨の日も走れるし、耐久性が車道ほどかからない。極めて実現性が低いかもしれないけど、こういった話をしたり想像したりするのも楽しいですね。
下記に抜粋した今中大介さんの言葉には思わずうなずいてしまった自転車乗りも多いのではないでしょうか。
いいおっちゃんたちが集まって、自転車に乗り始めると、勝手にスプリント始めたりとか、競り合いを始めるんですよ。もうほんとに大人気ないくらい。
それを楽しんでる姿は、すごくいいなと思います。そんな楽しい自転車の世界に、皆さんに来てもらいたいと勝手ながら考えてしまいます。
*1:そんなものがあるのかどうかは知らないが...