ずぶ濡れ、泥まみれ、落車だらけのレース

日産スタジアム サイクルパーク フェスティバルの 2時間+3時間の計5時間のキング・オブ・エンデューロ男子ソロに出場してきました。
午前中降水確率 70% という予報だったのでかなり憂鬱な気分でしたが、朝 4:15 に起床すると何と雨は降っていません。バタバタしていると出るのが遅くなり 5:30に出発。アキラをピックアップして日産スタジアムを目指します。
会場に着いても(まだ)雨は降る気配はなく、徐々にテンションがあがってきます。

8:30 3時間の部とキングの部が一斉にスタートです。最初はまだ元気があったのですが、それでもいきなり結構ハイペースです。後でサイコンを見ると、最初の何週かは 1ラップ 34〜36km/h です。さすがにこれは私には無理だったようでじわりじわりとペースが落ちていきます。
雲行きが怪しくなってきていたので覚悟はしていましたが、ついに雨が降り始めました。しかもかなりのどしゃ降りです。スタジアムを出た後に下り坂でヘアピンが2つ連続しているのですが、ここがもっとも滑りやすくで危険です。案の定すごく沢山の落車を見ました。いい大人が雨の日に自転車に乗ってこけまくっているなんて、ロードレーサーに無縁の人からするとかなり滑稽かもしれません。
30〜40分頃でしょうか、その右ヘアピンで私のすぐ前を走っていた人がスリップして目の前でこけました。その距離 1.5m ほどだったので私も仕方なくブレーキをかけてよけようとしましたが、(当然ですが)後輪がスリップして一瞬やばい!と思いましたが、間一髪で体制を持ち直して落車した人の右すれすれを通り抜けることが出来ました。実際は全然違うのですが、私の中では ランス アームストロングが 2003年のツール・ド・フランスベロキのクラッシュの直後間一髪でかわしてショートカットしたのと同じ気分でした。(^^;
しかし、あの瞬間に変なところに力が入ってしまったのか右脚を攣ってしまい、その後長時間苦しまされました。後で左足も攣ってしまい、周期的に攣りそうになる両足をストレッチしながら走ることになりました。
同じチームメンバーの Yuuki、あきらのレース班2人には、早々と 1Lap されてしまいました。さすがだ...
雨はますます激しくなり、靴の中もちゃぽんちゃぽんで、ボトルの飲み口が泥はねのせいでじゃりじゃり、誰かの後ろについて風除けが欲しいけど、そうすると後輪からの水しぶきがすごいのでちょっとずれなきゃならんし、ブレーキが効かないし、タイヤは滑る。相変わらず、落車がとても多い。多分ほとんどが後輪がロックしてそのままバランスを失ってしまうケースなんでしょうね。
こんな状況での3時間はとても長く感じましたが、走っていれば終わりは来るもので、何とか走り切りました。私のサイコンによると、

  • 3:06:51, 97.3km, 31.2km/h, 159/175bpm, 92/122rpm

でした。終わるころには雨はあがっていたのですが、とにかく疲れました。
13:15 2時間の部とキングの部がスタートです。雨はすっかり止んだのですが、足がすっかり終わってしまい軽いギヤしか踏めなくなってきました。

丁度1時間経過した頃、ぐにゃっと後輪が滑ったような感じがしたのでもしやと思い確認してみるとパンクしてしまいました。スタジアムから一番遠いところだったので、どうしようかと思いましたが、とりあえずスピードを殺してゆっくりとピットまで戻ることを決断。そこからピットまでの約 1.5km は 20km/h 未満ののろのろ走行でホイールを気遣いながら走ります。
ピットには午前中足裏の激痛のためレースを断念したあきらがいたので、「パンクした。ホイールをくれ!」と言って、彼のバイクのホイールと私のホイールを交換してから、再度コースに戻りました。何かちょっとプロっぽいw でもこのパンクのおかげで大幅にタイムロスしてしまいましたが、チューブ交換をすることを思えば大したロスではないかもしれません。
前半の3時間も大雨でつらかったし、後半の2時間はとにかく疲れてしまい腰は痛いし脚が売り切れ完売状態になってしまいました。おまけに野球場隣の直線がすごい逆風になってしまい、本来スピードの出る直線のはずが単独走行で 30km/h 切ることもしばしば。向かい風と上り坂は同じとどこかで読んだ気がしますが、私は全然違うと思うなぁ。
残りの30分位は体力的にもかなりつらかったのですが、ピットを通るときにあきらが何度も声援してくれたのが、ホントに支えになりました。ありがとう!
ようやくゴールを迎え、無事5時間完走することができました(2時間の部はホイール交換のため最初の1時間しかデータがありません)。公式結果によると、

  • 48周回, 5:04:23, トップ差 5Lap, 30.27km/h

という成績で、キング男子ロードでは22位、キング総合では 42位という結果でした。
漠然とした目標は、アベレージ 30km/h 以上、順位は平均より上でしたので、上出来です。たらればを言ってもしょうがないですが、パンクがなければ1つくらい順位が上がっていたかも知れません。
達成感はもちろんありますが、とにかく疲れました。長時間ハイスピードを維持して走るエンデューロは、どちらかと言うと得意ではありませんが、それにしても沢山抜かれました。体力のなさを改めて知らされました。
レースを終えた自転車は過去最高の汚さといってもよいほど泥だらけになったので、掃除が大変です...
来年もし出るとしても、キングのソロはもういいかな。