SHURE イヤホン SE102

私の iPod 歴は5年ほどですが、その間使用したイヤホンは今回の SHURE SE102 で3代目となります。
初代は Etymotic Research ER-6i、2代目が SHURE E3C でした。でも厳密には ER6i と E3C ともに故障して新品交換があったので、正確には3代目だけど5個目ということになります。E3C の音は気に入っていたのですが、ついに断線してしまいました。
我が家も景気対策のため、さすがに以前のようにイヤホンに金をかけていられないので、今までの機種の半分くらいの価格で購入したのが SHURE SE102 です。この手のオーディオ製品は、年々性能は良くなるものなので、価格は下がっても以前の格上の製品と比べてもそれほど遜色ないのではという期待がありました。


SE102 と E3C との比較ですが、音質は SE102 も思ったよりもいいです。中高域はどちらもとてもきれいで、艶っぽさではむしろ SE102 の方が E3C より少し上かも。それと比べると低域は E3C の方がしっかりと鳴ります。SE102 も悪くはないけど、低音マニアの私にはちょっと物足りないかな。iPod のイコライザで低域をブースとするとたまに歪みが出てしまうのもこの価格帯では仕方のないことかも知れません。トータルでは E3C の音の方がピラミッド型で安定感があって好きですね。
装着感は、E3C の頃は耳をひっぱってしっかり装着するという儀式を怠ると遮音性が下がることがありましたが、SE102 は片手ですぅーっと挿入するだけでピタッと耳にフィットします。ここはすごく改善されていて素晴らしいです。ボディも頑丈な作りになっており、以前のように SHURE のシールがぽろっと取れてしまうようなことはなさそうです。
また、ケーブルは着脱式ケーブルが採用されています。個人的にはこれはあまり興味がない部分で、むしろ接点が増える分音質的にはメリットはありませんね。
ER6i を初めて聴いたときのような感動はありませんでしたが、SE102 は極めてコストパフォーマンスの高い製品なので、純正以外のイヤホンで高音質化を図りたい、でもウン万円も投資するのはちょっとという人にはお勧めできる良品だと思います。