年2回発行の Beat Sound No.9 を先月購入し、やっと先日読み終えた。私にとっては恒例のムック本で、ロック(しかもどちらかというとクラシックロック)とオーディオを見事に融合し、軸足をロック寄りに置いているところもよい。
今回のメインの特集は「音の革命を起こしたロック・ギターアルバム100選」である。ギター好きとしてはかなりそそられるタイトルなんですが、実際の内容はどうだったかというと、う〜ん今一歩でした。選出されているアルバムは、ほぼ順当な選出で特に目新しい発見はなし。そうであれば、リマスター盤の音質がどのように向上したのかといった情報をもっと沢山欲しかった。
No.8 でもそうだったが、今回も Vinyl Junkies という特集で高音質LP やモノーラル LP をかなりのページを割いて紹介されている。よくある、180, 200g といった重量盤の類です。私は大阪から東京に引っ越す際にすべてのアナログ盤とアナログプレーヤを処分したので、今更またアナログに戻る予定はない。でももしまだプレーヤーを持っていたら、Mobile Fidelity や Classic Records の高音質重量盤を収集したくなるんだろうな、きっと。
それから個人的に残念なのが、オーディオ機器に関する記事/情報がこのところ減少傾向にあるような気がする。これでは Beat Sound の良さが失われてしまうのではないだろうか。もしかすると私がマイノリティなのかも知れないが、Beat Sound 読者は元来そうであったと思う。オーディオ機器に関しても、ハイエンドは別の雑誌に譲るとしても、中級クラスの製品をもっとチョイスしてもらいたい。少しローエンド指向になってきているように思う。
- 今日の1曲: Dark End of the Street / Ry Cooder (1972)