コーチングのプロが教える質問の技術

Blackcomb2007-09-30

コーチングのプロが教える質問の技術」(齊藤淳子著)。これも古本屋にて購入。
コーチングの本は、別に部下に対してのみ使えるコーチング術を学べるだけではなく、あらゆるビジネスシーン、夫婦、子供との会話に対しても大変有効とその応用範囲が無限大であるから読んでいてもおもしろい。もちろんコーチングの本に書いてある通りに実践すると必ずうまくことが運ぶとは限らないが、知らないよりは知っている方が、試さないより試してみた方がいいことは明らかだと思う。
「なぜ」は原因や背景を探るためには必要な質問だけどあまり使わない方がよいということ(理由は本書にあり)、「なぜ」を「なに」に変えるとよいことなどは常に意識しておきたいものだ。しなしこの「なに」という質問も一歩間違えると相手を話しにくくさせてしまうので、柔らかな「なに」の質問にすることが望ましいでしょう。相手の負担を軽くして一緒に問題解決する気持ちを持ってもらうことが大切である。また、問題の指摘より提案をというのはよく言われることだが、多くの人はそうはなっていないのが現実である。
チャンクダウンやチャンクアップという言葉は本書を読むまで知らなかった。ある程度は無意識にやっているかもしれないけど、アップダウンのレベルをコントロールできるようには至っていないかな。
後半にはたくさんの会話例が良い例と悪い例付きで紹介されており、これは具体的なイメージができてすごく参考になりました。
いつものことながら、1つでも多く実践できるかどうかが最も大きな問題なのだが、なかなか難しいです。