グーグル Google 既存のビジネスを破壊する

Blackcomb2007-05-25

今日は体調が良いので読書ネタを。
グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」(佐々木俊尚著)を古本屋で350円にて購入。1年程前に初版が出た本だがまだまだ人気があるようである。「ウェブ進化論」のヒットにあやかったものかなと勝手な先入観を抱いていたが、これはこれで読みやすくてなかなかおもしろかった。この本が売れたのも理解できる気がする。

Google の代表的なサービスが、それ程技術に明るくない人にも理解できるように分かり易く書かれていると思う。でも決して技術書ではない。数ある Google の事が書かれた本の翻訳物と大きく違うのが、かなりのページを割いて紹介されている日本のスモールビジネスの2例だと思う。羽田空港駐車場と福井の地場メッキ工場の例がそれである。これを読むと知らない人でも AdWords, AdSense が何かをある程度理解できるだろう。一般的なロングテールWeb 2.0 の解説にとどまらず、こういった具体例、しかも日本での例が記述されているところがいいですね。個人的にも、この例がすごく興味深く、この本を魅力的にしている気がした。

“破壊” とか “すべてをつかさどる強大な司祭グーグル” といったインパクトの強い表現が随所に登場するため、危機感があおっている感じがするが、裏を返せば Google のビジネスモデルがそういう事なのだからそれ程誇張した表現ではないのかもしれませんね。何と言っても今最も世界で注目されている会社ですからね。

I'll Be Back / Roger Nichols & The Small Circle Of Friends (1968)