ゲイツの穴 ライナスの穴

Blackcomb2006-09-20

ゲイツの穴ライナスの穴―あなたはどちらの穴を覗きますか?鈴木芳樹
先日図書館でろくに中身も見ずに堅苦しくなさそうだという理由だけで借りた本である。結論を先に言いますと、(少なくとも私にとっては)近年まれにみるつまらない本でした。(著者の方、ごめんなさい) この本はどういった層をターゲットにしているのかが最後までわからなかったが、少なくとも私のような人間は対象から外れているのは間違いない。基本的な内容は各テーマにそって WindowsLinux をそれぞれ数ページ程度で解説比較しており、スタンスとしては Windows はダサい、Linux の方が優れているということを書いています。内容と解説もなんとも中途半端で著者のこれらの OS に対する知識も相当に中途半端で本を出版するにはちょっとどうかと思う。どうもひっかかる箇所が多く、例えば Windows はデスクトップOSでLinuxはサーバーOSと決め付けて話をすすめている... サンプルで使っているユーザー名も papa と musume。:-(  printf の例が printf("morning musume."); :-( mpgファイル名にいたっては、エロファイルである。(絶句) まぁ、そういったセンスなので、この手のものにあまり精通してませんよということをこれでもかと宣言されまくっているようで、読んでいて少しつらかった...
これからは、図書館で借りる時も少しはぱらぱらと中を見てから借りなければと言うことを教えてくれた「素晴らしい」本でした... なんだか悪いことばかり書いてしまったけど、WindowsLinux もどちらも触れたことはあるけど精通していない人には楽しい本なのかも知れません。でもあまり偏った見方を持ち過ぎずに最終的にはどっちの OS がどんなものなのかは自分で触れて判断するのをお薦めします。