上司の勧めで、アレックス シリーズの1冊、Max Landsberg (著) 村井章子(訳) 「駆け出しマネジャー アレックス コーチングに燃える」(原題: The Tao of Coaching)を読みました。
リーダーシップ編と同じシリーズで、何年か前から評価が高まっているコーチングについての本です。以前コーチングの本を読んだ時に感じたことは、確かにこれはビジネスに限らず家庭でも使えるテクニックだが、どんな相手でも、すべての状況において必ずしも有効ではないという事でした。今回この本を読んで、大筋は変わらないけど適用できる状況や範囲が今までよりもかなり広がったと感じた。これは大きな収穫と言えるでしょう。
主人公アレックスを通じて解説されるコーチングテクニックは、リーダーシップの時と同様に読み物としての部分と解説書としての部分が各章内に順番に書かれているので、読み物は読み物、解説は後半にすべて集約されているような本よりは頭に残りやすく、後々再度必要な箇所を読み返す場合も便利である。その際に付録も有効である。この付録は基本的にシンプルなところがいいですね。コーチングのこうするべきだというテクニックを紹介するだけでなく、こうすべきではない事柄や誤解も事例として取り上げあられているのもこの本の価値を高めている。実際、悪い例に見に覚えがあっただけに助けられた気がした。全部で18章あり、読み終わった後で改めて目次を見てみると章のタイトルのつけ方が絶妙で、各章で何が述べられていたかがタイトルを見るだけで鮮明に蘇ってくる。この本も傍らに置いてリファレンスにしたいです。
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