「ウンコな議論」Harry G. Frankfurt著、山形浩生訳/解説の本です。

ウンコな議論

ウンコな議論

この本は、入院中に会社の同僚がお見舞いに持って来てくれた本の1つです。タイトルだけ見ると、かなりくだけた感じの本かと思いきや、中身はいたって大真面目な哲学・形而上学の本でした。原題の On Bullshit からそれ程かけ離れた邦題ではないけど、この本が書店のベストセラーコーナーなどに並べられてタイトルだけから判断して、笑えそうな内容かなと思って購入するとえらい目に会います。帯に「爆笑必至の解説たっぷり付」と書かれているけど、爆笑というのは少し違うかも。
構成は、前半が翻訳、後半が解説になっておりほぼ半分が訳者の考察・解説になっています。個人的に哲学を専攻していたとか、その方面に特別興味があるわけではないが、10年以上前に何かのきっかけで古本屋で購入して呼んだ形而上学の本の事を思い出しました。この手の学者はいつもこういった観点で物事を考えているんでしょうが、四六時中そうだと正直ちょっと疲れます。でもそういった考え方を学ぶのも悪くはないでしょうが...