Inagi Cross に参加。泥天国!

9月30日に開催された初心者から中級者向けシクロクロスレース Inagi Cross にC4クラスで参加してきました。
東京都稲城市に1年ちょっと前にオープンした Champion System が経営する Cross Coffee がことの始まりのようです。なんでも Champion System の社長が稲城市をえらく気に入ったらしく、本社も稲城市に移転したほど。会社概要をみると確かに稲城市矢野口になっており、よく見ると Cross Coffee のあるビルの2階が会社のようですね。
そんな Champion System が稲城市に働きかけ、ようやく実現したのが記念すべき第1回 Inagi Cross というわけです。また、2020年の東京オリンピックのロードレースのコースに稲城市もかなり組み込まれています。自転車の街として発展していってくれることを期待したいです。
シクロクロスレースは5年ぶりの出場で、その間もほぼ何も練習などしていないのでビリにならないように完走が目標です。レース前日は台風で大荒れ、当日の天気予報もがっつり雨の予報でしたので、90%の確率でDNSするつもりでした。前日の18:00にホームページでアナウンスがあり、9月30日は予定通り開催するとのこと。PEAKS, ツールド八ヶ岳赤城山ヒルクライムなど大きな大会が揃って開催中止をアナウンスしている中、シクロクロスレースのInagi Crossは開催の判断。さすがは全天候型競技シクロクロス
当日朝起きてみると雨は降っているものの、かなりの小雨なので一応会場には自走で行ってみることに。そして会場に着くころには雨もほとんど止んでいました。DNSする理由がなくなってきた... (^^;;
受付をしてゼッケンを受け取ると縁起のいい(?)13番!ロードレースだと13番は逆さまに付けるのが慣例だけど、シクロクロスではそんなことはしませんよね。
試走の時間になったので、かなり混雑しているなかゆるゆると試走。台風の影響で大量の雨が降ったので、全面泥、泥、水たまり、泥という感じでシクロクロッサーならにやけてしまうだろうどろどろな路面が出来上がっておりました。ひよった私はたったの1周で試走を切り上げちゃいましたが。。
皆さんが試走しているのをぼーっと眺めたりしているといよいよレースの時間です。順番にゼッケン番号が呼ばれると思いの外すぐに呼ばれ、なんと最前列!一応参加してみましたという私がこんなポジションを頂いてなんだか申し訳ない...

スタート直後のストレートで4〜5人に抜かれ、かろうじて10位以内で最初のコーナー。コーナーリングが下手くそな上に体力も衰えているので、あっという間にはーはーぜーぜーと息が上がってしまう体たらく。こんな状態であと何周回もするのかと思うとかなり不安になってきました。泥でできたわだちでタイヤは取られるわ、何度もスリップするわ、前に進まないわで、息を抜くポイントがない!シケインとかもう許してーって感じで、2周目以降は乗り降りしたり担いだりする元気がなくなっていましたw

幸い、一度もコケることもなく、メカトラを起こすこともなく、無事ゴールできました。でも速い人は速いですね。周回を重ねるたびに着々と順位を落としてしまい、結局出走30名中15位という残念な結果でした。ビリにならないという目標は一応達成w
ゴール後にバイクを見ると、泥や草でフロントディレイラーが見えなくなってるし、カセットに草とかながい枝・つるが絡まっていたし、よくこんなんで回転していたなと驚きです。変速していたらばきっといっていたかもと思うとラッキーだったのかも知れません。


泥コースで前に進むだけでも体力が奪われるコースでめっちゃしんどかったですが、「大人の泥んこ遊び」が楽しかったのは間違いない。参加したことにまったく悔いなしです。

Campondo 八溝

9月22日〜24日にキャンポンド八溝に参加してきた。
「Campondo Yamizo」(キャンポンド八溝) とは、栃木県、福島県茨城県の三県をまたぐ全長190kmの長距離コースを、2人または3人1組のチームで、キャンプをしながら1泊2日をかけて走破する、キャンプ&自転車ツーリングイベント。*1
ちょうど2年前の今頃、自転車部で那須高原合宿に行ってお昼休憩をしているときに出会ったのが Ride Experience の山本さん。あの Rapha Prestige Nasu のルートを作成した方でもある。その出会いがきっかけで、Ride Experience のイベントに参加するのは2度目、那須に走りに行ったのが3年連続3回目となる。
Campondo Yamizo の特徴を Ride Experience のサイトから抜粋してみた。

(1) 道中でキャンプ泊をしながら行く1泊2日のツーリングイベント
(2) 2人または3人1組のチーム制によるセルフサポート形式(ルートは提供されるGPSデータで自らたどり、パンク等の修理も自分たちで対応)
(3) 那須連山と八溝山系をまたぐ2日間で190kmのコースは、高原の牧場から苔むす林道、パノラマ絶景、普段は入れない国有 林道グラベルに、スリル満点の吊り橋まで、バラエティに富んだ、冒険要素たっぷりのコース(未舗装路合計約32km)
(4) テント等のキャンプ設備もバイクパッキング用アイテムやウルトラライトキャンピングアイテム等を活用して、自分達で自転車で運ぶのが基本(有料レンタルを利用すればテント&シュラフの持ち運び不要)
(5) 清流沿いの静かな林間キャンプ場を貸し切り利用
(6) 地元の名産品を使ったグルメな食事を提供(キャンプ場ではスペシャルBBQと朝食、チェックポイントでランチも提供)
(7) 海外からの参加者も加わり、サイクルキャンピングで国際交流

いかにも楽しそうなので、バイクパッキングどころかキャンプも初心者だが仲間を誘って参加してきました。
土曜日の夕方に到着。この日は、レンタルバイク Cannondale SLATE とバイクパッキング用のバッグ一式 (Blackburn) のレンタル、そして前夜祭です。私は Apidura のサドルパックを愛用しているけど、それだけだと収納力が足りないので、3人で 1セットレンタルしました。

前夜祭は、ITTANゲストハウスの屋外で開催され、おいしいお料理、ビール、心地よい音楽、そしてバイクパッキングの第一人者、Alternative Bicycles代表の北沢肯さんのトークショーが開催されました。進行約は、小俣雄風太さん。キャンプでバッグを沢山付けるので重くなることは避けられないから気にしないかと思いきや、やはり軽量化はとても大切なんだと再認識。バイクパーツの軽量化はよく知っているけど、持っていく荷物も同じなんですね。軽量でかさばらないことは正義なのだ。

Day1は、99kmで獲得標高1,733m。最初の20kmくらいは下り基調。すぐに川沿いの9km続くグラベルがあったが、これがまた絶景。朝は光の角度がとても木々を美しく見せてくれる。何度も止まって写真やビデオを撮っていたので、なかなか先に進まなかったw
そして、われわれ3名は、Pedla の Adventure ジャージを色違いで揃えて気分を盛り上げてみた。Pedla のジャージはフィット感もよく、この Adventure コレクションはまさに Campondo には最適なチョイスだと思います。

八溝山は今まで数回登ったことがあるが、今回は天候にも恵まれテンション上がりっぱなしでしたね。ランチのバケットや玉ねぎスープもとてもおいしかった。

途中、コーラ休憩で北澤さんチームと談笑。レース中のビールや梅干しの種飛ばしやら、いろいろな楽しい話が聞けて満足。そしてここでも例外なくマウンテンバイクいいよ〜という誘惑を受けましたw
初日ゴールのキャンプ場にかなり早めに到着。今回はテントもレンタルさせてもらったので、バイクパッキングといっても着替え位しか積んでいませんでしたが、疲れて到着したら、テントを設営してくれるというのは最高にありがたかった。通な人から言わせると何じゃそりゃと怒られそうですが、個人的には十分満足しました。そして食事まで作っていただけるので、至れり尽くせり。ちょっぴりグランピングな気分?(^^)

そして、この料理のクオリティが驚くほど高かった。作っていただいた方たちのことはよく存じ上げていないのですが、かなりの腕だと思います。屋外BBQと聞くと肉を焼くだけのように思うかもしれないが、ここは違った。何度でも言いたいくらい、料理は本当においしかったです!そしてDJ粕谷さんの流す音楽がまた心地よい。贅沢なキャンプのひとときに大満足。


ビールもワインも沢山飲んで、すっかり酔っぱらって就寝。寒いかと思いきやまったくそんなことなく、寝袋を使ったのもほんの最初だけ。テントの中はとてもぽかぽかでした。
Day2は、94kmで獲得標高1,609m。前半に峠を2本、どちらも登りも下りもグラベルというなかなか手強いコース。かなりゴツゴツしていたので、わだち、がれきなどを注意深く見分けながらずっとシッティングで登ります。荷物があって重いからさらに難易度が増した気がし、この2本の登りはかなーりしんどかったです。下りもごつごつしたグラベルで、慎重に下りました。少しずつ慣れてくるとスピードも上げることができてきたものの、他の皆さんのほぼノーブレーキのダウンヒルのような真似は逆立ちしてもできませんでした。25cのタイヤじゃまず無理。28cでもギリOKか無理って感じですね。テクニカルな登りと下りでしたが、楽しかったです!

後半は、農道なども織り交ぜてアップダウンの連続。いくつかは走ったことのあるルートだけど、やはり何度走っても気持ちいいもんです。後半のアップダウンは結構脚を削られますね。吊り橋とその近くの日帰り入浴は前回来た時にも訪れた場所。男は橋に萌えるのである。

そしていよいよ終盤はフラットなグラベル区間の登場です。コース紹介のときに「クラシックレースごっこを楽しんで」と言っている意味がわかりました。パヴェじゃなくてグラベルですけど、パリ〜ルーベのセクターXXをいくつか走っている気分が味わえ、荒れた路面をがんがん走りたい衝動にかられました。グラベル区間でミスコースしてしまい、泥区間に突入。ミスコースしたことに気づかず、「おー、次は泥か!シクロクロス気分だ!」と楽しんでいたら、バイクもシューズもあっというまに泥だらけw

何とかコース復帰して、はぐれたメンバーをレースモードで追走。3人一緒にゴールしなければ意味がないと思い、全開で回しました。ゴール手前2kmほどのところで何とか追い付いて、最後は3人揃って無事にゴール!
荷物が重いうえに、グラベルが沢山あったので、距離と獲得標高の数値以上にタフなコースでした。でも、お天気、景色、コース、仲間、バイクパッキング、キャンプ、料理、そして新しい出会い、とどれをとっても満足のいく週末となりました。

めっちゃ近場のキャンプ場でよいので、バイクパッキングをしてみたくなりました。

*1:Campondo」=(Camp + Gran Fondo の造語)

ニューバイク Canyon Endurace CF SLX Disc 9.0 SL (組み立て調整編)

ニューバイク Canyon Endurace CF SLX Disc 9.0 SL (開封編)の続きです。
箱の中のバイクは、ステム一体型ハンドルとシートポスト、前輪が外された状態で入っていましたので、基本的にはそれらをフレームに装着するだけです。使用するツールはアーレンキーのみ。トルクレンチとカーボンパーツ用ペースト約1回分も同梱されています。トルクレンチは同梱されていたものは使わずに自前のものを使用し、カーボンパーツ用ペーストはせっかくだから使いました。

まずはフロントホイール。ディスカウントは初めてなのでローターに気を付けながら慎重に装着。12mmスルーアクスルも初めてなので最初は勝手がわかりませんでしたが、特に問題なく装着。ハンドル部分は1個しか付いていないので、ホイールの取り外しや装着はそれを使うことになります。このフロントディスクブレーキが後々面倒なことになります。
ステム一体型ハンドル Canyon H31 Ergocockpit CFとフレームに合わせたオリジナルデザインのスペーサーも美しく統一感溢れ、バイクメーカーがすべて手掛けたこだわりの成功例と言えるでしょう。このハンドルは見た目のカッコよさだけでなく、ケーブル内蔵、ジャンクボックスやマウント取り付け可能なボルト穴、前面投影面積を低減した造形など機能的にも優れており、実際に乗ってみるととても快適です。これは上ハン部分が一直線ではなく少しへの字になっていることが Ergo という名前の由来なのでしょう。

そしてシートポスト。これはCanyon S15 VCLS 2.0 CF (25/13mmセットバック)というもの。実際は ERGON CF3 PRO カーボン セットバック https://amzn.to/2BOdFqa と同じものと思われます。径は細めの27.2mm。Flip Headというクランプの位置を入れ替えることでセットバック量を13mmまたは25mmに変更できるという優れもの。セットバック25mmだと後ろすぎるのでセットバック0mmに買い替え何て必要もなさそうで良いですね。縦分割リーフスプリングが振動吸収に貢献するのか不明ですが、これによりサドルのアングルを調整できるのが新鮮でした。アングルを変えるにはシートポストをフレームから抜く必要がありますが、角度を変えることはそうないので問題ないでしょう。シートクランプはどこにも見当たりません。ISPではなく、シートチューブにインテグレートされているものでヘッドレススクリューで固定するという仕組みです。こんなところにも機能と美しさの拘りが感じられます。

ステム一体型ハンドルもシートポストもすべて適正トルクが印字されているので間違えることは無いですね。
ブレーキは初の油圧式ディスクブレーキ SRAM RED HRDです。ローターは16mmです。面倒なフレーム内ルーティングもすべて完了した状態なのでほぼ何もすることはありません。ホイールは、Reynolds ASSAULTディスクブレーキ用41mmカーボンリム。遠目から見るとどこのメーカーのホイールかわからないブラックラベルが個人的には好みです。リム内幅21mmとかなりワイドなので標準で付いていたタイヤはなんと28c。

コンポーネントSRAM RED eTapなので、フロントディレイラーとリアディレーラーのバッテリーをチャージしてから取り付けます。ペアリングはもう済んでいるいるので手間が省けて助かります。さすがは完成車。
さて、試しに変速してみるときちんとワイヤレスで変速しました。当たり前と言えば当たり前なんですが、ちょっと感動です。

ホイールを空転させてブレーキも試してみました。リアはまったく問題ないようなのですが、フロントがローターとパッドが擦れてしまい、シュッシュッと擦れる音がします。えー!完成車ってブレーキの調整とかもちろんしているはずだろうから、そんなはずはないと思い、ホイールを再度着脱。やはり擦れる音がします。SRAMの紙のドキュメントは殆ど入っていなかったのでWebサイトでディスクブレーキの英語のドキュメントとYouTubeのビデオなどを調べて調整方法を学びました。殆どは、キャリパーの固定を緩めてブレーキレバーを握ってセンター出しをして、キャリパーを固定し直す。それでも解消しない場合は、これを繰り返すとあります。でも何度やってもダメで目視で音鳴りがしないポイントを地道に探して固定するというのを何時間も試して格闘。結局解決しませんでした。
家の周りを少しだけ走ってブレーキを強くかけたりシフトの確認などをしてみることにしました。フロントブレーキはやはり空転時に擦れる音が消えません。取りあえず一番擦れる音が少ない地点を探して仮運転することにしました。
色々と調べると、ディスクブレーキはホイールを外したら必ずスペーサーを挟むことというのが色々なところで書かれていました。スペーサーってどれだろうと思い探していたら、はっと気づきました。開封して組み立てるときに袋に2個オレンジ色のプラスチックの板が入っていたことを思い出しました。もしかするとこれがスペーサーではと思い挟んでみるとばっちりはまりました。このスペーサーは、送られてきたときはブレーキに挟まっておらず黒い袋に2個入っていました。ホイールを外したら必ず挟みなさい。そうしないとピストンやディスクパッドが閉じてしまいますと書かれていました。もしかすると、これが原因で擦れる音がしているのかも。そうだとすると明らかに Canyon 側のミスだなぁ。ううむ。この問題を解決するにはピストンプレス https://amzn.to/2P6gBQu というツールが必要らしいけど、それが原因かどうかわからないのに安くないツールを買うのもできれば避けたい。
シフトについても、ロー側の2枚目から3枚目に上がらないという現象が発生。完成車なのにシフトの調整もちゃんとされていないのかと愕然... Canyon はしっかりしたメーカーだからそんははずはないと信じたかったのですが、何度やってもそこの変速はダメでした。SRAM RED eTapのディレイラーなんて初めてなので、これまたWebで英語のドキュメントを探して調整方法を学びつつトライアンドエラーで調整。SHIMANO Di2だと長押しで調整モードに入り、その後は普通のシフト動作で少しずつディレイラーを動かすやり方ですが、eTapはレバー裏のボタンを押しながら変速するという方法のようです。Di2の方がやり易いと感じたけど慣れの問題かも知れませんね。ただ、リアディレーラーの調整は右のレバーだけで調整できるDi2の方がメンテナンス性はいいですね。eTapだとクランクを回しながらだと遠い左レバーの操作が必要なのでちょっと不便に感じました。結局リアディレーラーの位置が遠すぎたので調整ねじで距離を近づけた後、長押しでシフトを繰り返し何とかすべて変速できるところまでは調整できました。でもロー側のギヤのときにカラカラと小さな音がするけど許容範囲内かな。

その後も試行錯誤してブレーキの擦れる音を解消しようと頑張ったけど完全に音を消すことはできませんでした。仕方がないので Canyon に相談すると、不具合個所を修正するので着払いで送ってくださいとのこと。梱包するのは手間だったけど、初期調整ミスだと思うので、送って修正してもらってすっきりしようと決めました。送り先は、京都。Canyon は京都だったんですね。知りませんでした...
結局、1週間ほどで不具合個所が修正されてバイクが戻ってきました。ブレーキはやはりスペーサーを挟んでいなかったことが原因だったようです。「パッドスペーサーが無かったことにより、クリアランスが不足しておりました。ピストンのリセット作業を行い、キャリパーを再セッティング致しました。」とのことでした。何はともあれ解決して良かったです。

ニューバイク Canyon Endurace CF SLX Disc 9.0 SL (開封編)

愛車 Colnago C59 そのものに決定的な不満があったかというと決してそんなことはありません。でもいくつかの理由で新しいバイクの購入を検討していました。

  • ネオンカラーの塗装が色あせてきた。ペイントし直すことを検討したが、金属と違って剥離剤が使えないので、とても時間とコストがかかる。ショップに相談したところ3か月ほどかかると言われた。3か月ロードバイクがないのはさすがに辛い...
  • 最近のホイールのワイドリム化とタイヤのワイド化に伴い、このフレームだと特にフロントのクリアランスが足りなく、将来ホイールを新調するのが難しくなってきた
  • 世の中11速全盛時代で*1、10sコンポのパーツの購入が以前より困難になってきた。ワイヤレスのSRAM eTapはリリース前から興味があった
  • そして、バイクそのものの話ではないが、鎖骨骨折の損害賠償金が入金されたので資金が増えたw

ざっとこんな理由から、新しいバイクの購入を検討し始めました。候補としては、カーボンならColnagoかCanyonのどちらか。スチールなら Independent Fabrication, Breadwinner, Speedvagen など魅力的なメーカーが揃っている。コンポーネントは、SRAM RED eTapが最有力。リムブレーキにするかディスクブレーキにするかは最後まで悩みました。このああでもないこうでもないと悩んでいる時間は時の流れを忘れ夜遅くまで調べたりします。これが楽しい時間であったりもする。
スチールへの興味は持ち続けてはいますが、最終的には Canyon の Endurace CF SLX というモデルの完成車に決定しました。

サイズはざっくりとLサイズ。カラーはステルスブラック。Canyon は直販オンリーなのである程度自分でメンテナンスすることは覚悟しています。背中を押した理由のひとつは、ツールドフランス期間中にCanyonがかなりディスカウントをしたセールをしていたので、コスト的にも少しお得に購入できました。7月末のことです。在庫もあったので、オーダーしてから届くまでは割と早くて2週間程度だったと記憶しています。
知り合いも何人かCanyonを購入した人がいるので、デカい箱が届くとは聞いていましたが、確かにデカかったw 3辺で250cmはあると思われます。一応宅急便で送れるサイズです。

箱を開けるとふたの裏には "WELCOME TO A COMMUNITY OF PASSIONATE CYCLISTS" というメッセージが。ワクワク感を創出してくれる演出ですね。

バイクはフロントホイールとハンドル、シートポストが外された状態で箱に入っていました。内箱には、マニュアル類や反射板、ベル、トルクレンチ、サコッシュなどが整然と収納されています。私はトルクレンチを持っているので困らないのですが、そうでない場合は、このトルクレンチが同梱されているというのはカーボンパーツを安全に組付けられるのでとても良いアイデアだと思います。

フレームは今までのColnago C59に比べると若干サイズが小さめ。CanyonはColnagoなどと異なり1cm刻みのサイズがなく、ざっくりとS/M/LといったようなTシャツサイズの種類になるので細かなサイズ調整は難しいです*2。この辺は他メーカーやスチールのオーダーバイクにはかなわないところですね。上位モデルだけでももう少し細かいサイズ分けがあってもよいかなと感じます。C59の水平換算トップチューブ長が590mmだったのに対して、今回のCanyonは568mmと22mmも短くなりました。しかも今までは120mmステムだったのに対して今回のステム一体型ハンドルのステム長は110mm。ざっくりとですが、3cmもハンドルまでの距離が縮まったことになります。よりコンフォートなポジションになるわけですが、もうレースも大して出ないので疲れないポジションも悪くないかもと思っています。そして、車載時やSciconのバッグに入れるときはもしかすると少し楽になるかもしれません。ただ、もう1cmくらいは遠くしたいところ。この辺りは今乗りながら少しずつアジャストしているところですので、しっくりとくるポジションになるにはもう少し時間が必要かもしれません。
では、肝心のバイクはというと、見た目に惚れて買っただけあってとにかく作りが美しいです!フレームはもちろんですが、独自のハンドル周りが特に美しい。続きはまた次回書きます。

*1:カンパにいたっては12速が出ました

*2:実際は2XS/XS/S/M/L/XL/2XLと広範囲をカバーしています

DOPPELGANGER 自転車 車載キャリア

DOPPELGANGER の自転車 車載キャリア DDS376-BK を購入してから3か月ほど経ったので、簡単なインプレッションを書いてみます。
同時期に車を買い替えたのですが、車購入時のポイントは私の大きなフレームサイズの自転車が縦にシャキーンと入ること、何らかの自動運転アシスト機能が付いていること、ヤンキーっぽくないことの3点でした。
1番目のポイントを押さえるとなると必然的に SUVとかワゴン車になるかなと思いました。そしてこの自転車を縦にシャキーンと入れて安定した状態で運搬するには車載キャリアが必要になってきます。当初考えていたのは、代表格の MINOURA バーゴです。実際に最初はこれを amazon で購入しました。その直後、いろいろと見ていたら同じような機能で且つ 4,000円も価格が安い*1DOPPELGANGER の自転車 車載キャリア を見つけちゃたので早速 MINOURA バーゴは返品してDOPPELGANGERに乗り換えです。
車の荷室には突っ張り棒のような仕組みで固定します。凹凸のある固定パッドが車の内壁をしっかりと押さえ込むので、滑らずしっかりと固定できます。


そして、自転車は前輪を外してフロントホークをクイックで固定するだけです。外したホイールは、付属のホイールマウントにすっきりと取り付けて固定できます。フロントフォークマウントもホイールマウントも2台分同梱されているので、これだけで2台のバイクを積むことができます。
フロントフォークマウントは、私の使い方がよくないのか位置固定がなかなか決まらず最初は手こずりましたが、決めてしまえば問題ありません。
私のフレームはサイズが大きいので後輪を付けたままだと少しだけ長さが大きすぎるので別途 MINOURAリアエンドサポートを購入してリアはこれを使って固定しています。通常サイズのバイクであればリアホイールを外す必要はありません。
固定が完了すると、しっかりと安定しているので運転中もカチャカチャと揺れ動いているなんてことはなく、とても安心感がありますね。これでちょっと億劫だった車載が楽になったので、バイクを積んで車で出かけるのも苦にならなくなりました。
値段が高い分、MINOURA バーゴの方が優れている点もあるのでしょうが、\4,000の差であれば、個人的にはバイク2台とホイール2本を車載するという基本機能は満たしているので Doppelgangerで十分ですね。

*1:3月当時の話なので現在は販売価格が変更になっている可能性があります

第15回 Mt.富士ヒルクライム

今年も懲りずに富士ヒルクライム行ってきました。今回が第15回だそうで、私が初めて出場したのが 2008年だからもう10年になるんですね。今年も自転車部の面々7名で参加。
土曜日の朝起きて慌てて準備したので、いろいろと忘れ物が... 下山用のレインジャケットは忘れずに持ったのですが、出走前のウインドブレーカーとかアームウォーマーとか一切持って来ず。例年は5km毎の目標ラップタイムを印刷したものをステムに貼ってそれを目安にペース配分していたのですが、今回はそれも忘れてしまいました。どれくらいで走ればよいのかまったく覚えていないのでもう24km勘に頼って走ることにしましたw
前日受け付けは、偶然見つけた Gravel King のTシャツに一目惚れして購入!夜は新しくできたほうとう屋さん「歩也」。中の作りもなかなかしゃれていましたよ。

今年はレース当日の6月10日が朝からがっつり雨の予報で台風も近づいているという最悪のコンディションが予想されていました。当日の雨次第ではDNSする予定でした。ところが、天気予報が更新されると少しずつ雨が降り始める時刻が後ろにずれてきました。なんとかスタート時点で雨はまぬがれることができたのはかなりラッキーでした。
しかしそれほど甘くはなく、スタートしてからしばらくすると雨が降り始め途中からかなり強くなってきました。水しぶきでお尻が冷たくなるほどには降りました。それども登り進むといつの間にか雨も上がって、涼しい絶好のコンディションに変わりました。
ラップタイムのペースがわからないので、まずは5kmのラップを見てみようと思ったのですが、5km毎のオートラップを設定することを忘れていました。今までこんなことを忘れたことはなかったんですが、今回はいろいろダメダメです。もう時間と3sワット、avgワット、avg %FTP、それとケイデンスだけを見ていました。
何度登っても楽にはならないもんです。案の定中盤盛大にタレました。残り7kmくらいから、このままではゴールタイムがかなりやばいことになりそうということがわかってきました。そこから多少は頑張ってみたのですが、如何せんこの辺りはもう心拍も上がらないし出力も上がらなくなってきたので、思ったほど伸びなかったのが正直なところです。
ゴールが近づいて来て最後の登りがこれまたいつにもましてキツイ。このままだと1時間25分台に突入してしまいそうなので、せめてそこだけはと悪あがき(448W)してぎりぎり1時間25分台は免れて1時間24分55秒でゴール。(^^;
10年前の初出場*1のときよりも2分以上遅いタイムでした。年代別だと上位11%の位置。ひと桁パーセントだった時代が懐かしい。。もうヒルクライムはまったくタイムが出なくなりました。トホホ...
五合目からも富士山山頂はまったく拝むことができなかったので、とっとと下山しました。下っている途中から雨が激しくなり、普通は五合目が寒くて下るにつれて気温が上がってくるんですが、この日は下るほど気温も下がり濃い霧に包まれて視界も悪く、とにかく寒くてつらいダウンヒルでした。
冷えた体に恒例の吉田うどんとタベルナ エスキーナのコーヒーがとても癒してくれました。

最後に、去年の大会は混雑と段取り悪さがひどすぎたのでもう2度と出場しないと思ったほどでしたが、北麓公園の工事も終わっており、かつその反省が生かされて前日荷物預かりという工夫もあり、全体的にとてもスムーズな運営だったと思います。

*1:このときは9速 Tiagraのアルミロードバイクの完成車仕様だったと記憶しています。自転車は機材じゃない、というか機材に申し訳ないです..

knogの優れものライトとステムマウント

knog の優れものライト PWR ROAD LED フロントライトを3か月程使用したので少し感想を書いておくことにします。発売以来色々なレビューも書かれている通り、このライトは良い点が実に多いのです。

まず1つ目はありそうでなかった実にイノベーティブなモジュール構成。バッテリー部分とライト部分が分離します。それによりライト部分をより明るいものに変更したりといったことが可能になります。そして、ありがたいことにバッテリー部分は USB ケーブルでスマホやサイコンといった他の機器と接続して充電することができます。ロングライドでサイコンやスマホのバッテリーが切れてしまうことほど悲しいことはありませんよね?そういったときの強い味方になってくれます。

2つ目は機能美とルックスを兼ね備えている点。自転車用品のオンラインストアなどでライトの一覧を眺めていると気づくと思いますが、この knog PWR ROAD がダントツにシンプルで美しいデザインなんです。これはあくまで個人的な感想ですが、このデザインを群を抜いていると思います。この美しい筐体はアルミのボディで頑丈そうです。防水性能も問題ありません。LEDがバッテリーの残量を主張し過ぎず、でも確実に教えてくれます。しかもバッテリーの持ちはかなり良いのありがたいです。以前は頻繁に充電していましたが、充電する回数は明らかに減少しました。機能としては、ボディを見てもスイッチがありません。ライト部分をツイストすると点灯し、同じ動作でツイストすると点滅モードが変更されます。消灯するときは長めにツイストするだけ。実にシンプルで合理的かつ直感的な操作感と言えるでしょう。ライトの基本性能である明るさですが、600ルーメンなので相当明るいです。この点には今のところ何ら不満はありません。

3つ目のポイントは、個人的にはこのライトを購入する決め手にもなったもので、別売りのヘルメットマウントを使用することで、GoPro マウントのアダプターであればどんなものでも取り付け可能になるのです。実際にはヘルメットマウントのヘルメット側のパーツは私はまったく使っておらず、GoPro マウントに取り付け可能になる部分のみを使っています。具体的には、REC-MOUNTS wahoo ELEMNT コンボ マウント ENVE Road Stem 用をステムに取り付け、上側に wahoo ELEMENT BOLTを下側にこのヘルメットマウントを取り付けます。そしてヘルメットマウントに knog PWR ROAD ライトを取り付ける感じです。こうすることで、ライトはもちろんサイコンのマウントすらもハンドルバーから取っ払うことができました。これでハンドル周りは私が望んでいた感じに辿り着きました。

私はまだ試していませんが、専用アプリケーションで点滅・点灯モードをカスタマイズできるらしいですし、将来的にはライトを装着する部分に Bluetooth スピーカーを接続して音楽を楽しめたりと用途が広がりそうです。